商品開発に特許を活用する最大のメリットとは?

  製造業向けの高付加価値商品開発 座間正信 SPECIAL
座間正信 SPECIAL

製造業向けの高付加価値商品開発コンサルティング

株式会社アイピーアトモス 代表取締役 座間正信

新しい商品開発や新分野進出に挑戦する製造業を対象に、高付加価値商品の開発を指導するコンサルタント。特許とマーケティング、成長戦略を組合せて、新しい視点から世の中にない新商品開発の論理的手法を指導。


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商品開発に特許を活用する最大のメリットは「他者のアイデアを活用」することです。

おおよそ人の考える事は似通っています。新たな発案をしたと思っても、大体は似たような発想をする人がいて、すでに商品化をしていたり、特許を出願していたりするものです。

そのため、新しい発案をした場合には必ず特許調査をして、すでに特許権が取得されていないかどうかを確認することが必須です。もし、この確認を怠って商品化をして販売した後に、誰かが特許権を取得していたとわかった場合には大きな損害をこうむることになります。

以前の話ですが、香料や染料などを含む液体をフリーズドライした入浴剤を考案した人がいました。全く新しい発案のように思えたので特許取得の可能性があるかなと思ったのですが、調査をしてみると全く同じような特許が見つかったことがあります。

成分も製法も全く同じでした。「人が考えることは同じなんだな」としみじみと感じた事があります。

それとは別に、過去にどのような開発がされていたかを調査して、マップ化しておくことは非常に有意義です。これは、「他人と同じことをしない」という意味と「何に注目して開発がされているか」という動向を見るためです。

人は同じような発案をすると言いましたが、同じような見落としもするものです。そして、過去に開発された発明をマップ化して分析をすると、ある課題を解決するための方法は皆大体同じようなことを考えていることが分かります。

つまり「可能性がないのにある」と思ったり、「逆に可能性があるのにない」と同じように考えるのです。

もし、皆が見落としていることに大いなる問題解決の糸口が潜んでいるとすると、それは非常に有意義な大発明になる可能性があるのです。昨年ノーベル賞を受賞した青色発光ダイオードですが、あれも皆がやらない材料を使って成功した例だと聞きました。

例えば、物を洗う時には一般的に洗剤を使用します。しかし、洗剤を使用しないで洗うことを考えると、電解イオンで洗うという方法があります。

これは、三洋電機が洗剤を使わない洗濯機ということで商品化しました。あるいは、洗剤以外にもプラズマで洗う方法や気体を用いる方法など様々なやり方があるのです。

重要なのは発想の幅を広げて、人がやっていないことに可能性があるかどうかを考えることです。

そのために、過去の開発をじっくりと眺めて、他人が何を考えて開発をしているかを理解して、そのアイデアに自分の技術をプラスすることで新たな発明を生み出す努力をすることなのです。


【特許活用で新商品開発】高付加価値商品の作り方・売り方・儲け方
座間正信

製造業向けの高付加価値商品開発コンサルティング

株式会社アイピーアトモス代表取締役

座間正信

執筆者のWebサイトはこちら http://www.ipatmos.jp/

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