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本質からブレない店舗、勘違いする店舗

  ロードサイド店の繁盛経営 三上康一 SPECIAL
三上康一 SPECIAL

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所 代表取締役 三上康一

長年ガソリンスタンドの現場で辣腕を振るって業績を向上させ、その経験を活かして60のロードサイド店舗の戦略を立案したコンサルタントが繁盛するロードサイド店舗に共通する戦略をお伝えする特別コラム。

■なぜそのアルバイトは叱られたのか

商売は、顧客に商品の魅力が伝わってこそ、販売に繋がります。そこで、あるロードサイド店の店長は、1日に100件の顧客に対する声掛けを全スタッフに課しました。

そんなある日のこと。退社しようしたスタッフAにその日の声掛け数を聞いたところ、80件と100件に届いていませんでした。店長はスタッフAを叱ります。

それから数時間後のこと。退社しようとしたスタッフBにその日の声掛け数を聞いたところ、120件と100件を超えていました。店長はスタッフBを褒めます。

そして、閉店時刻を迎え、店内でPOSレジの閉店処理を行っていると、いつものように個人別売上実績表がレジ直結のプリンターから出力されてきました。

それには、スタッフAの個人売上が50,000円、スタッフBの個人売上が1,000円とありました。 

店長に叱られたのは、少ない声掛け数で大きな成果を出したスタッフAであり、店長に褒められたのは、数多く声掛けをしたものの小さな成果しか出せなかったスタッフBなのです。

この店長には「目的・目標と手段の混同」が発生しています。声掛け数を管理するのはあくまでも売上を上げる「手段」のはずです。その手段を用いて得ようとしている売上高や利益などが「目標」であり、その先にある経営理念に基づく理想とする店舗の姿にすることが「目的」のはずです。

■高速道路の事例

埼玉から青森に用事があり、東北自動車道を車で北上していく場合を考えます。この場合、埼玉を出発すると、群馬・栃木・福島・宮城・岩手・秋田を経由して青森に到着します。道中は長いですから、運転手は出発前日には睡眠をしっかりとり、車も整備しておきます。

この場合、青森が的、つまり「目的」地となります。

そして、群馬・栃木・福島・宮城・岩手・秋田という標(しるべ)を安全に通過しないと目的地に到達できません。よってこれらは「目標」地点となります。

この目標地点を安全にクリアするために、しっかりと睡眠をとり、車も整備するという「手段」をとるわけです。

本質からブレない店舗というのは、この目的、目標、手段の切り分けを意図的に行い、経営者・店長・従業員全員が目指す目的を共有しています。逆に、一生懸命業務に励んだにもかかわらず、成果がなかなか出ない店舗は、目的、目標、手段が切り分けられているか、確認する必要があるのかもしれません。

 

ロードサイド店の繁盛視点
三上康一

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所代表取締役

三上康一

執筆者のWebサイトはこちら https://roadside.co.jp/

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