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人材で苦労しない店舗、苦労する店舗

  ロードサイド店の繁盛経営 三上康一 SPECIAL
三上康一 SPECIAL

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所 代表取締役 三上康一

長年ガソリンスタンドの現場で辣腕を振るって業績を向上させ、その経験を活かして60のロードサイド店舗の戦略を立案したコンサルタントが繁盛するロードサイド店舗に共通する戦略をお伝えする特別コラム。

■慢性的な人材不足

労働人口の減少を受け、人材不足が切実な問題として取り上げられています。ですが、ロードサイド店舗は慢性的な人材不足に陥っているという印象があります。

人材不足への対応は2つの側面から行う必要があります。まずは、人材が辞めない店舗にすること。次に、人材が入ってくる店舗にすることです。これは、大量出血をしている怪我人を治療する際に、止血をしてから輸血をすることと同じことです。

しかし、人手不足にあえぐ店舗ほど、止血をしないで輸血をしようとし、輸血用の血液がないと騒ぎます。やっと手に入った血液を輸血しますが、止血していませんから、輸血した意味がありません。

■人材が辞めない店舗の前提

では、人材の止血策、つまり人材が辞めない店舗にするにはどうすれば良いのでしょうか。まず、前提として、「辞めやすい」人材を採用していないか、を検討します。

経営者であれば会社の社風を、店長であれば店舗の風土について、以下の項目に従い、どちらの要素が強いか検討してみて下さい。

①周囲との関係性は、情を重視するのか、理屈を重視するのか

②発想の方向性は、行動を重視するのか、思考を重視するのか

③判断の拠り所は、協調の観点なのか、競争の観点なのか

④評価の拠り所は、伝統の観点なのか、革新の観点なのか

⑤仕事で重視するのは、スピードなのか、緻密さなのか

仮にその店舗が、①情、②行動、③協調、④革新、⑤緻密、の方向だったとしたら、採用するべき人も同じ方向でなければ長続きしない、ということです。同じ方向の人材であれば、最初は特別素晴らしさを感じずとも、長年勤務してくれる可能性が高く、徐々に能力をつけていき、最終的には有効な戦力となるでしょう。

■喉から手が出るほど欲しくても・・・

反面、①理屈、②思考、③競争、④伝統、⑤スピード、の方向の人を採用したら、どんなに自社が欲しいスキルを持った人材だとしても、長続きしないで辞めていくということです。この場合、期待が大きかった分、店舗側のダメージはかなり大きく、モチベーションは大きく下がることは想像に難くありません。

まずは、長続きする人材を採用するという前提を強く認識する必要があります。なお、次回のコラムではその見極め方について述べていきます。

 

ロードサイド店の繁盛視点
三上康一

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所代表取締役

三上康一

執筆者のWebサイトはこちら https://roadside.co.jp/

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