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頭脳がキレる店長が率いる店舗と脳血管がキレる店長が率いる店舗

  ロードサイド店の繁盛経営 三上康一 SPECIAL
三上康一 SPECIAL

ロードサイド店の繁盛経営コンサルティング

株式会社ロードサイド経営研究所 代表取締役 三上康一

長年ガソリンスタンドの現場で辣腕を振るって業績を向上させ、その経験を活かして60のロードサイド店舗の戦略を立案したコンサルタントが繁盛するロードサイド店舗に共通する戦略をお伝えする特別コラム。


■「キレッキレ」店長と「プッツン」店長

「キレる」店長は、2種類あります。1つめは、頭脳明晰で、的を射た発言、行動をとり、部下の指導にも優れている「キレる」店長。「キレッキレ」店長とも言えるでしょう。2つめは、店頭が混雑してくると徐々に不機嫌になっていき、脳内がパニックに近い状態になり、殺気立って部下を怒鳴りつけるという「キレる」店長です。ひと昔前の言葉で言うなら「プッツン」店長です。

「キレッキレ」店長なら、経営者として安心して店舗を任せることができますが、「プッツン」店長だとそういうわけにもいかず、心配の種になります。

お客様で混雑するのは店舗にとって良いことなのに、その店長がなぜ、「プッツン」してしまうのでしょうか。性格のせいにしてしまってよいものなのでしょうか

■統制範囲の原則とは

さて、組織を構成する際に意識したい原則として「統制範囲の原則」があります。これは、1人のリーダーが直接管理できる人数には限りがあるというもので、そのリーダーの力量や職場によって変わってきます。

多方面に気が回り、部下の育成がうまいリーダーや、製造業でライン生産を行っている職場などでは、1人のリーダーが直接管理できる人数は多くなるでしょうし、プレイヤーとしても働かなければならないリーダーで、属人的な作業が多く、また、部下が未熟で面倒を見てあげないといけない場合は、1人のリーダーが直接管理できる人数は少なくなります。

■職場の雰囲気は店長次第

人不足の折、多くの店長は売り場にも立ち、管理活動もするプレーイングマネージャーになっているはずですが、「プッツン」店長は、統制範囲が非常に狭いケースが多いです。にもかかわらず、自身の力量を超えた人数の部下を持っており、日々の管理活動で「いっぱいいっぱい」になっています。その中で、店頭が混雑してくると、顧客対応も増加するため、だんだんと不機嫌になり、最後には「キレて」しまいます。

そこで、経営者としては、店舗ごと店長ごとに、統制範囲が適正かどうかを検討する必要があります。売上規模に応じて単純に人員を配置するだけでなく、店長の力量も考慮して配置を検討する必要があります。その店長の力量によっては、補佐役を能力のある者に変えて、店長の負荷を軽減することも一考です。

「魚は頭から腐る」と言います。店舗も店長次第の部分は非常に大きいわけで、特に店舗の雰囲気に関しては店長が大きな影響を及ぼします。その店長が、いつも「プッツン」していたら、雰囲気が悪化することは目に見えています。それは客離れにもつながってしまうリスクを内包しています。

もともと店長の重責を担わせることにしたのは、的を射た発言、行動を行い、部下の指導にも優れている「キレッキレ」店長を期待してのことだと思います。「プッツン」の頻度を下げ、「キレッキレ」にするために、貴社ではどのような取組みを行っていますか?

 


ロードサイド店の繁盛視点
三上康一

ロードサイド店の繁盛経営コンサルティング

株式会社ロードサイド経営研究所代表取締役

三上康一

執筆者のWebサイトはこちら https://roadside.co.jp/

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