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ナンバー2という位置について

  知見発掘の経営 西田純 SPECIAL
西田純 SPECIAL

知見発掘の経営コンサルタント

株式会社FSコンサルティング 代表取締役 西田純

経営コンサルタント。社員の見たものをお金に換えるしくみづくりの専門家。企業が社内各所に埋もれさせている「有用な知見」を発掘し、共有知・組織知として業績向上につなげる。国内外のさまざまな経営事例を通じ、30年以上にわたり一貫して小集団活動やプロジェクト現場における共有知の価値を研究してきた、知見活用のスペシャリスト。

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企業でも役所でも、およそ組織である限り、代表者もしくは責任者は、多くの場合一人が務めます。目的をもって組成された会議体や合併間もない政党などでは、共同議長あるいは共同代表などと言って同時に二人以上が務める場合もありますが、恒久的な措置とは言えないと思います。

トップが一人いればあとは皆同じくヒラの担当者、という組織もないことはありませんが、日本でも海外でも、トップの代理や補佐を務める人間を置くという例のほうが圧倒的に多いと思います。トップの右腕、あるいはナンバー2と呼ばれる人たちです。

この中には本当に優秀で、トップを支えるというよりはトップの仕事を一部肩代わりしているような人もいますが、むしろ最終決定権を持たずに、そのかわりトップの代理として一定の仕事を回すことを期待されている、という人のほうが多いのではないでしょうか。その意味ではナンバー2といっても決定権を持たないという意味でヒラと大きくは違わないのかもしれません。でも、ヒラと決定的に違うのは「トップの代理」として振る舞うことを期待されている部分です。

代理とはいえ、本来ならトップが務めるべき仕事をするわけですから、そこに求められるのは「トップならどう考え、どう振る舞うか」という洞察であり、トップと自身の考え方の差を埋めるための、トップとの密なコミュニケーションです。

ナンバー2に求められるのは、考え方の面では「トップのコピーである」と言えるくらいの深い理解に他なりません。トップが不在のときなどトップに代わって社内をまとめるくらいの働きが期待される立場にあると言えます。

そんなナンバー2の目から見た社内の状況は、トップにとって満足できるものなのか。コピーと言っても所詮は一人の違う人間ですから、社内の様子についてもトップが見ている景色とは微妙に違うものを見ているはずです。またナンバー2である以上、意思決定などさまざまなシーンでトップと同席する機会も多くなります。

そうなればこそ、さまざまな事象や出来事について、トップとしてはナンバー2がどう考えているかを知ることが、社内の情報を拾い上げる第一歩になるのです。自分と考え方の段差は小さいかもしれないが、自分とは違う人間が、物事をどのように見て、考えて、対応しようとしているのか。社内の知恵を存分に活用するための手始めとして、ぜひナンバー2との意思疎通を今まで以上に大事にされてください。

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西田純

知見発掘の経営コンサルタント

株式会社FSコンサルティング代表取締役

西田純

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