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「運」を運び込む店舗、「運」が運ばれるのを待つ店舗

  ロードサイド店の繁盛経営 三上康一 SPECIAL
三上康一 SPECIAL

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所 代表取締役 三上康一

長年ガソリンスタンドの現場で辣腕を振るって業績を向上させ、その経験を活かして60のロードサイド店舗の戦略を立案したコンサルタントが繁盛するロードサイド店舗に共通する戦略をお伝えする特別コラム。

■劇的な幕切れの試合に存在する「運」

熱戦が続く夏の全国高校野球ですが、今年の大会は、私の出身である青森県のお隣、秋田県代表の金足農業高校が、公立校として大躍進をしています。

昨日の準々決勝では、1点ビハインドの9回裏満塁の場面、2ランスクイズで勝利をもぎ取り、準決勝へ進出を果たしました。

スクイズで転がったボールを相手高校の3塁手が捕球し、3塁ランナーのホームインを阻止するためのバックホームは間に合わないと見るや1塁へ送球、その隙を突いて2塁ランナーがホームインという劇的な幕切れでした。

この場面、3塁手が1塁へ送球する際にあと1ステップ少なくして送球していたら、3塁手の送球を受けた1塁手がベースについたままではなく、ベースから離れて捕球し、バックホームをしていたら、おそらく決勝点は入らなかったでしょう。様々な偶然が金足農業に「運」をもたらした逆転劇でした。

3塁手の1つ多かったステップ、1塁手の捕球位置。この「運」を自軍へ運び込んだ金足農業は勝つべくして勝ったということもできるわけです。

■人事を尽くさねば天命を待っても無駄

成功した多くの経営者は、成功の秘訣を問われたときに「運」を挙げます。「運」は自力が及ばないものと考えがちですが、「運」を運ばれるのを待つのではなく、「運」を運び込む取り組みをしなければ「運」を手にすることはできないでしょう。

棚からぼた餅という言葉がありますが、棚から落ちてきたぼた餅を手にするには、棚のすぐそばで待ち構える必要があります。棚から遠く離れたところで待っていても、落ちてきたぼた餅は、棚のそばで待ち構えている競争業者にさらわれてしまいます。ぼた餅が落ちてきたのは「運」であっても、それを手にすることができたのはその方の行動の結果です。

円谷プロダクション制作の「帰ってきたウルトラマン」に印象的なシーンがあります。主人公がウルトラマンに変身する際、光が降りてくるのですが、ある日、ちょっとしたピンチを迎えた主人公が「ウルトラマンになれー」と光が降りてくるのを待つシーンがあります。

しかし、待てど暮らせど光は降りてきません。何度やっても光は降りてきません。業を煮やした主人公は、人間のままそのピンチに立ち向かおうとし、いよいよ状況は切羽詰まったものとなります。そういう時に光は降りてくる、という人事を尽くさねば天命は待っても無駄、というメッセージの込められたシーンでした。

ビジネスは可能性の世界です。こうしたら必ずこうなる、という玉突きゲームではありません。よって「運」を手にする可能性を高めるために日々、人・物・金・情報という経営資源を用いて事業運営を行っています。

「やれるだけやった、あとは天任せ」ではなく「やれるだけやった、そしてもっとやる」店舗に「運」はやってくるのだと思います。

 

ロードサイド店の繁盛視点
三上康一

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所代表取締役

三上康一

執筆者のWebサイトはこちら https://roadside.co.jp/

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