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斜陽産業で生き残る店舗、死に絶える店舗

  ロードサイド店の繁盛経営 三上康一 SPECIAL
三上康一 SPECIAL

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所 代表取締役 三上康一

長年ガソリンスタンドの現場で辣腕を振るって業績を向上させ、その経験を活かして60のロードサイド店舗の戦略を立案したコンサルタントが繁盛するロードサイド店舗に共通する戦略をお伝えする特別コラム。

■ガソリンスタンドはなくなってしまうのか

昨今、高値で推移するガソリンですが、需要は中長期的に減少しています。この背景には、低速時は電気を燃料とし、高速時はガソリンを燃料とするハイブリッド車、電気自動車、燃費のよいガソリン車などが普及していることや、若者を中心に車を運転する人口が減少していることなどが挙げられます。

では、いずれガソリンスタンドはなくなってしまうのでしょうか。

博報堂DYメディアパートナーズによると2018年のスマートフォンの普及率は79.4%となっており、スマートフォンを持たない人が約2割存在することを示しています。この約2割の方々は、そもそもモバイル端末を持たない人かガラケーを持つ人のはずです。ここで着目したいのは、ガラケーの需要は未だにに存在する、といことです。

ガソリンも同様で、今後ハイブリッド車や電気自動車の普及は進むことと思われます。ですが、ガソリン車の需要がゼロになるかというと、それはガラケー同様に考えにくいわけです。需要は減りますが、ゼロにはならない。この限られたパイ、減りつつあるパイを奪うには、同業他社と比較した差別的優位性が必要となります。

■そろばんの新たな使い方を創り出す

その反面、新たな需要を開拓する、という考え方もあります。小学校の授業でそろばんを扱う時間は極端に少なくなりました。また、ひとり1台ずつそろばんを持つこともなくなりました。

しかし、そろばんは数字を視覚的に捉えることができ、幼児が数字の概念を把握する際に有効に使うことが可能です。また、指先を動かし考えることから、高年齢者の認知症防止にも活用できることが明らかになっています。

さらに、日本語の読み上げ算を英語で実施して、ヒアリング能力を高める取り組みもあります。

このような点に着目すると、そろばんの機能は、計算以外のものもあり、様々な商売の仕方が検討できるはずです。余談ですが、この取り組みを行っているそろばん会社が都内にあり、その創業者の出身は、そろばんの産地である兵庫県小野市です。写真は、小野市の市役所に掲げられているそろばんです。

斜陽産業と呼ばれる業界では、限られたパイを奪い合い、奪えなかったら息絶えるケースが多いものの、新たな需要を創造することにより、生き残ることが可能なのです。

 

ロードサイド店の繁盛視点
三上康一

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所代表取締役

三上康一

執筆者のWebサイトはこちら https://roadside.co.jp/

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