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繁盛している呉服店の経営者が自店の土俵を大事にする理由

  ロードサイド店の繁盛経営 三上康一 SPECIAL
三上康一 SPECIAL

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所 代表取締役 三上康一

長年ガソリンスタンドの現場で辣腕を振るって業績を向上させ、その経験を活かして60のロードサイド店舗の戦略を立案したコンサルタントが繁盛するロードサイド店舗に共通する戦略をお伝えする特別コラム。

■川越に和服姿が増加してきた理由

弊社が立地する埼玉県川越市は、都心から電車で1時間弱、人口35万人程度の城下町で、写真の「時の鐘」や「蔵造りの街並」などが観光資源となっています。

もともと都内から日帰りできる観光地としてそれなりの入込数がありましたが、2009年の連続テレビ小説「つばさ」の舞台になったことで、全国区となり一気に観光客が増えた印象があります。近年では、外国人観光客も多数押し寄せています。

そんな川越市内を歩いていると、近年、和服姿の男女を見かけることがとても増えました。この和服は、自宅から着てくるわけではなく、川越に着いてからレンタルし、着付けをしてもらうケースがほとんどのようです。

市内には和服のレンタル店もずいぶんと増加し、ペア割り、カップル割りといったプランや「今ならすぐ着付けできます」といった告知のある看板もあちこちで目にするようになりました。また、和服の顧客に特別なサービスを提供する飲食店もあります。

「小江戸」と呼ばれる川越の街並みが和服に合うことがその背景にありますが、和服を着て楽しむ川越観光の情報を地元の呉服店がネットで発信し続けたことも、川越の和服普及に対する大きな理由と考えられます。

■自店の商品を愛用しているか

呉服店は苦境が続いています。その背景には、生活の洋式化、ネット通販・レンタルの台頭などがあると思います。

そのような状況の中、最近、弊社では呉服店を経営する様々な方の相談に乗るケースが多くなりましたが、前述した川越の情報を提供すると「川越だからできること」とスルーしてしまう経営者が多い印象があります。

情報を当事者として捉えることのできないこのような呉服店の経営者に共通するのは、和服を着ていないことです。

日本文化が洋式化してきたとはいえ、和服という日本文化を普及・充実させる使命を負った呉服店の経営者が和服を普段着としていない点に毎回、違和感を覚えます。そして、この点について問うても、明瞭な返答が返ってきたことはありません。

どんなに情報発信をしても、どんなに安売りをしても、経営者が自社の商品を愛用していなかったら、売れないのは当然のことなのではないのでしょうか。

売れないときこそ、商売の本質に立ち返ることの重要性がここにあります。

■自店が立つ土俵を間違えない

多くの呉服店経営者が、ネット通販・レンタルを話題にしますが、川越を和服で散策する方々がネット通販・レンタルを利用しているかというと、ほとんどが地元のレンタル店を利用しています。

ネット通販・レンタルはネット通販・レンタルなりの良さがあります。そして、リアル店舗の呉服店はリアル店舗の呉服店なりの良さがあります。リアル店舗の呉服店がネット店舗のレンタルと同じ商売の仕方をする必要はないのですし、同じであったらおかしな話になるでしょう。当然、価格も違っていて当然です。価格に見合った価値を提供すればよいだけです。 

ネット通販・レンタル店と自店はライバルとして競争するのではなく、棲み分けをする必要があるのです。ここを間違えてしまうと、不毛な価格競争や没個性化が始まってしまいます。

さて、貴店が立っている土俵は、貴店が立つべき土俵でしょうか。弊社が提供する、「儲かるロードサイド店舗を作るノウハウ」全9回のフルパッケージでは、第1回目「現状認識と方向性の確認」で貴店の立っている土俵、立つべき土俵を分析し、その後の戦略構築に活かしていきます。

 

ロードサイド店の繁盛視点
三上康一

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所代表取締役

三上康一

執筆者のWebサイトはこちら https://roadside.co.jp/

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