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せっかく学んだことを組織変革に活かせないリーダーのために

  ロードサイド店の繁盛経営 三上康一 SPECIAL
三上康一 SPECIAL

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所 代表取締役 三上康一

長年ガソリンスタンドの現場で辣腕を振るって業績を向上させ、その経験を活かして60のロードサイド店舗の戦略を立案したコンサルタントが繁盛するロードサイド店舗に共通する戦略をお伝えする特別コラム。

■学んだ翌日には日常が待っている

 私はロードサイド店舗のコンサルティングを主たる事業としていますが、そこから派生してリーダー研修を行うことがあります。 

そのような学びの場で様々な考え方やスキルをご紹介すると、大きく頷く受講者の方がいます。このような方を目にすると、話している方としては非常に嬉しいものですが、本当に嬉しいのは、それをきっかけとして業績が向上することです。

リーダーが、研修の場で大きな学びを得たとしても、翌日出社するといつもと変わらない部下がいつものように働いているという、いつもと変わらぬ日常風景が広がっています。そのような状況で、学んできたことを新たに実施することを躊躇するリーダーがいます。

例えば、いつも部下の話を聞かず、アドバイスばかりしたがるリーダーが傾聴のスキルを学んできたとします。そして、そのスキルを活かすべく、職場で部下の話をひたすら聴こうと頑張りますが、ついつい、いつものようにアドバイスばかりしてしまう。

また、リーダーが学んだ傾聴のスキルを活かし、一生懸命聴くことに徹していると、部下に「何でアドバイスをくれないのですか」といった怪訝な顔をされる。

 このようなことがあると、リーダーは徐々に傾聴をしなくなってきます。

さらに、リーダーが学びの場から戻ってくると、職場を空けた数日間の仕事が溜まっており、その処理に忙殺され、傾聴どころの話ではなくなってしまう、ということもあります。

これでは、せっかく費用と時間をかけて学んできたことを組織の変革に活かすことはできないでしょう。

■学んだことをオープンにする

本当に学んだことを活かして、組織変革に活かそうとするのであれば、リーダーが学びの場から戻ってきたら、まず、何を学んだのかを部下へ事細かに話す必要があります。
 学んだことを部下に伝えることにより、学びの復習になるとともに、学びが強化されます。学習は、知識・体験のインプットが必要であると同時にアウトプットも必要だということです。

その上で、学んできたことを職場で活用しようと思っていること、最初はうまくいかないと思うが、継続していこうと思っていることを部下に伝えます。新しいことをやろうとすると、照れなどがあってギクシャクしがちですが、このように伝えることにより、失敗しても大丈夫、という意識をリーダーが自分自身に植え付けることが可能となります。また、部下もそれを受け入れる心の準備ができるでしょう。

経営者としては、中間管理職などのリーダーを研修に行かせる時には、予めこのことを伝え、研修終了後にそれを実施しているか、事細かにフォローを入れていくことにより、費用と時間をかけた学びが組織変革に生きる可能性が高まることとなります。

ロードサイド店の繁盛視点
三上康一

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所代表取締役

三上康一

執筆者のWebサイトはこちら https://roadside.co.jp/

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