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ベテラン人材の活用に苦労する経営者が意識したいポイントとは

  ロードサイド店の繁盛経営 三上康一 SPECIAL
三上康一 SPECIAL

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所 代表取締役 三上康一

長年ガソリンスタンドの現場で辣腕を振るって業績を向上させ、その経験を活かして60のロードサイド店舗の戦略を立案したコンサルタントが繁盛するロードサイド店舗に共通する戦略をお伝えする特別コラム。

■ベテラン人材と意見が噛み合わない

ある経営者候補と思しき若い方から「ベテラン人材と意見が噛み合わず、苦労しています。」といったご質問をいただきました。

入社後の期間が短く、経験が浅い人材は、上司の指示命令を何の疑いもなく受け入れる傾向が強いと思います。それは、自身の意見というものを持っていないため、当然のことと言えるでしょう。

そして、このような人材も、やがて入社後の期間が長くなり、経験を積んでくると徐々に自身なりの意見を持つようになってくるのが一般的な姿でしょう。そうなってくると経営者や上司と意見が噛み合わなくなってくるケースも当然、出てくるでしょう。

■会社において、経営者は人材の「親」になり得る

子どもが年端のいかない幼児だった頃は、親の言うことを素直に聞き入れていたはずです。しかし、歳を重ね、成長してくると親に口答えするようになり、自分の意見を持つようになり、やがて自立・自活するようになるでしょう。そのようにして一人前の大人になっていくはずです。

そのプロセスの中では、親と意見が噛み合わず、喧嘩になることもあるでしょう。しかし、多くの親は、どのような状態になっても子供を見捨てることはありません。それは、血縁のなせる業なのかもしれません。

このプロセスで、親を経営者、子どもを人材に置き換えた場合に異なってくるのは、血の繋がりがあるかどうかという点です。一般的に、血縁は切ることが不可能ですが、雇用契約は切ることが可能です。「使いにくい」という意識は、血を分けていない他人だから縁を切ることが可能、という意識から生まれてくるのかもしれません。

人には職業選択の自由がありますから、従業員側から雇用契約を切りたい、つまり「辞めたい」と申し出られることは致し方ありません。ですが、経営者が人材の雇用契約を自分の方からは切らない、と決めたとしたら、人材への接し方は違ったものになってくるのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、血縁は「切れない」縁です。しかし、雇用契約を少なくとも自分の方からは「切らない」と決めたということは、自身で意思決定をした、ということであり、そこには、経営者としての覚悟、そして強さが伺えます。

■人材に尽くし抜く覚悟

親というものは、子供に尽くし抜くという観点からは「悲しい生き物」なのかもしれません。しかし、かつて可愛い赤ん坊を抱き、一緒に遊び、苦労しながら、子どもを育て上げた経験は、何物にも代えられない思い出であり、充実感をもたらすでしょう。

ベテラン人材の活用に苦労する経営者が意識したいポイントとして挙げられるのは、自社が採用した人材に尽くし抜くという覚悟だと思いますが、いかがでしょうか。 

ロードサイド店の繁盛視点
三上康一

ロードサイド店の繁盛経営コンサルタント

株式会社ロードサイド経営研究所代表取締役

三上康一

執筆者のWebサイトはこちら https://roadside.co.jp/

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