新製品開発は戦略的に行え

  製造業向けの高付加価値商品開発 座間正信 SPECIAL
座間正信 SPECIAL

製造業向けの高付加価値商品開発コンサルティング

株式会社アイピーアトモス 代表取締役 座間正信

新しい商品開発や新分野進出に挑戦する製造業を対象に、高付加価値商品の開発を指導するコンサルタント。特許とマーケティング、成長戦略を組合せて、新しい視点から世の中にない新商品開発の論理的手法を指導。


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新製品開発をしている企業の方と話をしていると「この会社は一体何をしたいのだろう」と思うことがしばしばあります。

それは、その会社が今まで行って来た事業や製造してきた製品とは全く関連性のない新製品開発を目の当たりにした時です。モチロン、新しい製品開発なので、既存事業の枠に囚われることなく始めてもいいのですが、その時重要なのは「将来行き着く先が明確か否か」という点です。

よく、通販会社や小売業で見られるのが「今儲かる製品を売る」という姿勢です。小売業などでは仕入れて売るために目先の利益優先でもいいのでしょうが、製造業が開発する製品が「目先の儲かるもの」では困ったことになるのです。それは、開発には時間と費用と労力がかかるのに対し、「目先の儲かる」製品では基本的に売上や利益は一過性になり、かけた時間、費用、労力にペイしないことが多いからです。

ある会社では機械用のオイルを製造販売していました。ところが、オイルは非常に利益率が低いために新規事業として建築材料を手がけることにしたのです。その話を聞いた時に「御社は何をしたいのですか??」と思わず聞いてしましました。オイルと建材とでは全く畑が違うし、既存事業のシナジーが働かないからです。また、将来建材屋になるという目的もなかったのです。なんとなく「儲かりそう」という意識で始めたことが伝わってきたため、先の質問となったわけです。

案の定というか、製品を完成させるまでに非常に苦労して、長い時間がかかりました。また、製品はできたのですが、今度は売るのに非常に苦労していて、ほとんど売り上げがない状態です。とてもかけた時間と労力が報われているとは言えません。さらに、今後も同じような分野で頑張っていくというのであれば、まだ「ムダだった」とはいえないのですが、社長は「もうこの事業はやめようかな」と言い出す始末です。

製品開発は将来を見据えた開発をすべきです。企業が成長し続けるためには新製品を次々と出し続ける必要がりあるのですが、技術の軸がぶれると新たな製品を開発することになり、時間と労力とコストがかかりすぎるからです。

そのためには自社の強みとなる技術軸をしっかりと把握して、現在開発している製品の次はこれを開発しようというロードマップを持つべきなのです。ロードマップを描くためには企業が向かうべき将来像を明確に描かねければなりません。

そして、その将来像を実現するためのシナリオを策定する必要上がります。このシナリオのことを戦略という場合もありますが、新製品開発は戦略的に行うことが非常に重要なのです。

新製品開発は単発で行うものではなく、会社の将来あるべき姿を達成するために継続して行うべきものなのです。


【特許活用で新商品開発】高付加価値商品の作り方・売り方・儲け方
座間正信

製造業向けの高付加価値商品開発コンサルティング

株式会社アイピーアトモス代表取締役

座間正信

執筆者のWebサイトはこちら http://www.ipatmos.jp/

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