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頭の中だけの計画は混乱しか生まない

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

最近、コロナが多少落ち着いてきたこともあり、リモート、リアル問わずセミナーでお話しさせていただく機会が増えてきました。セミナー後に個別相談を希望される方も多いのですが、お話を聞いていくと、皆さんに共通する傾向がいくつか表れてきます。

そのうちの一つは、「事業計画が経営者の頭の中だけにある」パターンで、これは業種を問わず非常に多く見受けられます。経営者以外、社員の誰も「会社のこの先」がよくわかっていないという状況です。そもそも、経営者自体も頭の中だけで考えているので、中身がコロコロと変わります。

何となく目指している方向性、やりたいことはぼんやりとあるものの、明確な形にしていないので内外環境の変化であっさりと変更されてしまいます。傍から見ればもともと何をやりたかったのかも不明確なうえ、すぐに変更されるのでどうしても言動がちぐはぐに見えてしまいます。当人の中では一貫しているのですが、周りは振り回されているとしか思えません。

明確な形になった事業計画がなければ、いつ、何をするのかはもちろん、どこを目指すのか、設備投資や借入、人材の採用など戦略面も行き当たりばったりとなってしまいます。結果、当然ながら業績は落ちるばかりで、まれに事業が当たることがあっても、再現性もなくすぐに売上は下降線をたどります。

「事業計画が頭の中にある(と思っている)」経営者の特徴として、“短期的思考”が挙げられます。売上で言えば日々の数字か、1週間、長くて1か月で考えてしまいがちです。少なくとも1年間の視野は欲しいところですが、先のことはわからないから‥と常に目の前の事にかかりっきりで、気づけば5年10年となってしまうことも。

これは典型的な「生業(なりわい)」のステージで、経営者やその家族が食うために何とか頑張っている状態です。創業間もなければ仕方がない面もあるものの、できれば早めに抜け出したいステージです。

生業を抜け出した次のステージは「家業」と呼ばれる状態で、これは社長とその家族の幸せを追求する事業レベルとなります。

そして家業の次のステージが「事業」であり、社員やお客様、社会全体まで含めた幸福を追求するレベルです。これらのステージについては何が良い悪いという話ではなく、自社がどのレベルであるのかを把握し、そのままの状態を継続するのか、それとも違うステージを目指すのか、判断するための一つの視点です。

私個人の意見を申し上げれば、やはり経営者であれば「事業」レベルの経営を行ってほしいと思っています。事業には必ずビジョンがあり、それを下支えするキャッシュフロー経営があり、それらをまとめる事業計画があります。これらがない状態だと、どうしても視野が狭く、視座が低く、視点も一方向だけになりがちです。つまり、悪い意味の「その日暮らし」に陥ってしまうのです。

事業計画を一人で作成するのは困難ですが、身近なパートナーに壁打ちの壁役になってもらい、手助けをしてもらうことでスムーズな作成が可能となります。もし、まだ事業計画が頭の中にある経営者の方は、最初の一歩として紙に書き出してみましょう。それだけでも将来の形は変わります。

 

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