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社長の夢を達成するには、目標を数字にする事。数字がない夢物語だと、コストだけ拡大していきます。

SPECIAL

10億ビジネスの経営数値成長戦略コンサルタント

株式会社ノグチ経理相談室

代表取締役 

同族会社の業績を、10億20億事業に成長させる「経営数値」コンサルタント。客数や客単価・生産性などの業績を現す数値と、財務諸表の数値とを統合させることこそ、同族企業の成長の根源であると、「儲かる社長が押さえるべき商売7つの数値の法則」として体系化。頼りになる指導と、評価が高い。

2月2日

「会議で、みんなで決めましたよね。拡大路線で行くと。

社長だって同意したじゃないですか。だから工場用地を購入したんですよね。

それで借入が増えるのは当たり前じゃないですか。返済で、資金が出ていくのも仕方がないでしょう。」

 

専務には夢がありました。

給与も増やしたいし、息子も会社に入れたい。

そのためには売上だ、大手企業との取引金額を拡大したい。

大手企業の評価基準にあわせて、従業員人数を増やして、設備も刷新していこう。

ひたすら安定路線を行こうとする兄・社長とはことごとくぶつかります。

しかし、前年前々年と好況で利益が出たと、会議で報告がありました。

ここで一気に拡大路線に持って行きたい、自分主導で会社を動かしていこう。

地元の銀行も、熱心に土地の斡旋・借入の手続きを応援してくれました。

さあ、借入も土地取得も終えた。

そこで、ぱたりと受注が止まりました。

取引先大手企業の真意は、確かめていませんが、製品は輸出用です。

米国大統領選の後は、新規製品の動きが止まってしまいました。

取引先大手企業から引き抜いた営業担当者も、足繁く通って受注を目指しますが、大口の話は出てきません。

 「新工場計画をどうするのだ?」と社長に問われた専務は、悔しさのあまり、

「社長だって同意したじゃないですか?」と反発して席を立ちました。

 次第に左前になる会社には、共通する特徴があります。

「経営幹部間の不調和」と「数字の人任せ」です。

中小同族企業の家族は、親子兄弟夫婦、名目上は何であれ、皆幹部です。

その幹部が、直接二人だけで膝を詰めて話をすることがない、月に一度も一緒に食事をしない、としたら、それは不調和の始まりです。

話さなくても、よく分かる。

昨日も今日も問題ない。

なんていうほど経営環境は、甘くあり得ませんよね。

話合いをしないのは、自分の意見で押し通したいからです。

取引先の欲求をちゃんと見極めて、社員を引っ張っていくのが幹部なのに、幹部同士が、相手の問題を指摘することに躍起になっている。

幹部同士がいがみ合っていては、社員を一丸に引っ張るなんてできません。

さらに、自分のやり方は押し通したいけど、「数字は人任せ」が多いのです。

数字は、経理担当か会計事務所がやってくれ、税務署が入らないのがいい。

労働分配率など、難しいことは聞きたくもない。

数字と聞くと、財務会計の決算書を思い浮かべる方が多いかもしれません。

もちろん、財務諸表も大事な数字ですが、大事なのはそれだけではありません。

経営者が、人任せにしてはいけない数字とは、「目標となる数字」です。

生産性を上げたい・利益率を改善したい・給与を上げたい・etc.

社長の夢、会社の目標を会社全体で共有するには、「数字」です。

数字は、夢を実現するための具体的な基準を会社全体で共有する言語です。

それを人任せというのは、実は社長は考えがない、夢なんて持っていないと、社員に公言しているようなモノ。

きっと、適当に社長と話をあわせておけば、給与が出る会社と思われてしまいます。

もし、同族経営者が、もっと売上を上げたい、儲かりたいと思っているのであれば、絶対に勝ち取らなければいけないのは、従業員からの信頼です

きついことも言うけど、人柄は楽しい、夢がある。

この経営者について行けば、給与が上がる、かもしれないぞ!と期待感がある。

ともかく、社長と一緒に仕事をしていこう!と決める。

それが、従業員からの信頼です。

従業員は、夢みたいな話、大ぼら吹きは、信用できません。

売上が10億にするぞ!と社長が言い、従業員は感心した顔で聞いていたとしても、心の中では、具体的には何で?とその理由を探っているものです。

真実みが伝わるのは、納期やコスト、品質に対する具体的な数字が入る時。

「この部品は単価100円だけど、、、、」と従業員も知っている具体的な数字が出てきて初めて 本当かもしれないと話を聞いてもらえるのです。

人が話を信用するのは、自分の信頼する情報を相手も信頼する情報として話すから

社長が話しているんだから、ちゃんと聞け!と言いたいところですが、信頼が無ければ、子供だって親の話を聞かない、生徒も先生の話を聞かない、社員も社長の話をいい加減に聞いているのです。

儲かるには、社員がやる気を出して社長の目標に向かって一丸となること。

社員がやる気をだす、には、成果の分配も大事です。

何より、社長が信用できる、ついて行くという信頼を得ることが大前提です。

新工場で売上の拡大は、大きな夢です。ですが、そこに具体的な数字が見えていなければ、それは「夢物語」、コストだけが出ていきます。

大きな設備投資案件は、経営判断が大変に難しいものです。

同族経営者が膝つき合わせて深く話をする、一丸になる、数字を共通言語にする。

社員が信頼して付いてくるのも、目標の数字が、共通言語になるからです。

 

 

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