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一瞬で礼儀正しさを逆転印象させる無意識のこと

SPECIAL

印象マネジメント「プライムイメージ」コンサルタント

株式会社プライムイメージ

代表取締役 

印象マネジメント「プライムイメージ」のスペシャリスト。
 社長個人はじめ、企業や事業部門を対象に、高度な印象マネジメント戦略を指導する専門コンサルタントとして活躍。主に、商品や物体、空間…を対象に行われるブランド戦略に対して、人物や服装、表情、所作…などに対しての、顧客が感じる印象に焦点を当てた、戦略的な施策指導を行うのが特徴。企業の業績向上に多大な貢献をしている。

「お金、払った覚えがないんですけどーー」。 

そのひと言に対して、相手の男性からの無意識な反応が、私をイラっとさせました。でも、この反応は、自分でも無意識にやっていそうな反応。改めてやられたほうになってみると、これは大変不愉快になる反応だということに改めて気付きました。 

場所は病院。相手は事務の30歳前後の男性。頼んでおいた書類を受け取りに行ったときのことです。書類を受け取ったときに、私が「お会計は?」と聞いたところ、書類は前払いとのこと。数カ月前に依頼したため、記憶があいまいではありますが、払った記憶がありません。それで出たのが、「お金、払った覚えがないんですけどーー」。 

言い終わるか終わらないかというとき、出たのが、視線を斜め下に落としながらの相手の“フフッ”という笑い。この笑い、されたほうは大変嫌な感じを受けます。ですが、“フフッ”とした本人は、全く意に介していない様子です。 

この話しながら、途中に入る“フフッ”という笑い。まるで「そんなわけないだろ」「忘れてんじゃないの」という言葉の代わりの“フフッ”と聞こえて、なんだかばかにされているような気にさえなります。事務側からすれば、病院の書類は未払いでは作成するわけない、という自信もあるでしょうから、そんなニュアンスは含まれているのかもしれませんが・・・。 

突然、“フフッ”が入ると、印象って大きく変わるーーーと実感した瞬間です。 

思い出してみると、仕事でも同様なことがありました。クライアントの社長が、質問を受ける場面。ある賃金の質問に対して、“フフッ”と言ってから答えたとき、印象が一瞬で悪くなり、良くない反応だと指摘しました。このときは、「きた、きた、聞かれると思ったよ」という気持ちが込められた“フフッ”でした。本人は笑ったつもりも、“フフッ”としたつもりもないけれど、マイクは正直に拾ってしまっていました。全く無意識の反応だったようです。 

「鼻で笑う」という言葉がありますが、『大辞林』(三省堂)によると、その意味は「相手を見下してふんと笑う。鼻先で笑う。」となっています。ちょっと意地悪な人が、少し鼻先を上に向けてふん言うならば、ばかにされているのが伝わりやすいものです。この場合は、意図的に伝えようとする一面もあるはずです。

一方、今まで礼儀正しく話していた人から漏れる、無意識の“フフッ”という笑い(のような仕草?)。これは、相手に思いもよらない悪い印象を与えてしまいます。 

上を向いての“ふん”と、下を向いての“フフッ”。逆方向を見ていても、相手への伝わり方は大きく差がないようです。自分の無意識に今一度、気を付けたいものですね。

 

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