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ウチは特殊と思っていませんか

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

「そうは言っても、ウチは特殊な会社なんだよね…」「一般的にはそうでも、ウチは特殊な業界なんでちょっと参考にならないかな‥」 経営相談やセミナーなどで、経営者の方がよく言われる台詞です。

かく言う私も、アパレル小売企業の経営者として、10年程前まではそう思っていました。他業界の経営者などからアドバイスをもらった時、「そちらではそうなんだろけど、ウチの会社や業界では全然使えない‥」と。コンサルで様々な業界の企業を支援するようになって、その考えが間違っていることがようやく理解できました。

この、自社特殊論、あるいは自業界特殊論とも言うべき考えは、私に言わせれば非常に危険な考え方だと思います。典型的な視野狭窄症であり、頭が固くなって柔軟性が失われた末期症状とも言える危険な状態です。

というのも、自社が特殊であるという大義名分は、すべてのアドバイスや役に立つ情報を遮断、あるいは無効にするからです。それがどんなに効果的なものであったとしても、当事者が信用せず、受け入れなければ何の価値も発揮できません。結果として、ウチは特殊だから何の手も打てない‥となり、衰退の一途をたどってしまうのです。

実際には、「経営」という括りで見るとどんな会社も大差ありません。製造業だろうが、建設業だろうが、飲食業だろうが、小売業だろうが、サービス業だろうが、経営における共通項は山ほどあります。つまり、特殊な会社、業界などは存在しないと言えるのです。

ちなみに私は経営者の仕事を「将来をつくること」と定義しています。カッコよく言えば、「ビジョンを実現すること」ですね。そこから、経営とは、「ビジョン実現に向け、筋道を立て実践すること」と言語化しています。

企業経営における共通項は、この経営者の仕事や、経営の意味自体は言わずもがなです。これらはどんな企業でも絶対に当てはまる共通項となります。

以下、共通項をさらに細かく分けてみていきましょう。

個人事業でも大企業でも、かならず何らかの「商品やサービス」を提供します。当然、それらに対してお金を払う「顧客」が存在します。また、同様の商品やサービスを扱い、顧客を取り合う「競合」が存在します。そして経済活動のやり取りを「数字」で表し、決算書等にて業績が明確化されます。

以上はどの企業でも当てはまることです。こう言うと、「いや、ウチは顧客などいない、国や県などの自治体が相手だ…」「ウチは特殊だから競合などいない…」という話をされる方も出てこられます。この場合、「自治体が顧客」、「あなたの会社がなくなったら顧客はどこを使うか」、といった回答や質問で理解を促すわけですが、なかなか納得してもらえません。

長年、同じ業界、会社で仕事をしていると、「具体的な業務」だけを行い、日々忙殺されてしまいます。他の業界を知らず、他の仕事も知らない。知ったとしても、自社には関係ない、自社とは違う世界で参考にもならない、と全く興味を示さない。こうなると危険です。自社特殊論に侵され、一気に衰退に向かう危険性が高まります。

経営者の皆さん。少し足を止めて、自社を客観視する時間を取ってみましょう。経営者の仕事は「将来をつくること」であり、今の仕事に忙殺されることではありません。他の業界や会社にも興味を持ち、柔軟な思考を育む「クオリティタイム」を幹部やパートナーと最低でも月1回は持つようにしましょう。

 

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