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同族社長こそ経営計画が必要なワケ

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

経営計画は、企業理念や行動指針、具体的な数字の計画を含めた目標です。

同族会社の場合、「経営計画なんて立てたことがない」という会社も多いものです。または、社長の頭の中には経営計画があるけれど、幹部や社員には共有していない、ということもあります。

経営計画がなかったとしても、小規模な会社であれば、社長のマンパワーで経営は成り立ちます。しかし、会社が成長して従業員が増えると、「経営計画が有るか無いか」で、会社の未来に大きな差が出ます。

なぜなら、経営計画とは会社の進むべき「ゴール」になるからです。社長の頭の中にゴールがあっても、社員に共有されていないと、

「また、社長の思いつきが始まったよ…」

「振り回させるこっちの身にもなってくれよ…」

といった不満を抱えたまま、新しい施策に取り組むことになります。ネガティブな気持ちで取り組めば、当然、失敗する可能性が高くなります。

すると、「お金も時間も無駄にしただけじゃないか」という、新たな不満につながっていくのです。

このような状態にならないためにも、社長と従業員の共通の目標となる「経営計画」をしっかり作って共有することは、とても大切です。

そして、その計画が達成されることで従業員にどんなメリットがあるのか、例えば、特別手当、お楽しみイベント(社員旅行、祝賀会など)、MVPでの表彰など、経済的かつ精神的な報いがあるのかが、社員にとって重要な関心ごとです。

そのような前提で、経営計画が共有されていれば、「なぜ、新しい取り組みをするのか?」という理解を得られるようになり、社員自らが良い成果につながるよう主体的に行動してくれるようになります。

とはいえ、経営計画は法律で定められているものではないので、「何をどう決めればいいのかわからない」という難しさがあります。

本来、経営計画とは、社長が自由に作るものです。企業理念も行動指針も、数字の計画も、決まったルールやフォーマットはありません。社長が自由に考え、ゴールを設定することができるのです。

何をすればいいのかを考え、計画を立てる。そして、計画を達成するために、実行することこそが、社長の仕事の醍醐味なのです。

もちろん、実行していく上で、苦労やうまくいかないこともたくさんあります。それでも、達成するために、寝ても覚めても、会社のことを考え、仕事が楽しくて、楽しくてしょうがない、という状態になれるのです。

経営計画で最も大切なのは、社長がしっかりと考え抜くことです。なぜなら、経営計画は社長が思い描く未来を全員で共有するためのものだからです。未来図を社員と共有することで、社長ほどの熱意はないまでも、社員も同じように仕事に取り組める状態を作ることができます。

経営計画は事業への思いや将来への展望など、社長が会社を通じて実現したい理想を基に作ります。その上で、理想を実現するための具体的な数字を、財務の視点から考えていきます。

うまくいかない経営計画の典型は、過去の「前年比◯%」などの、ちょっと実績を増やしただけの数字のお遊びになっているケースです。社長自身に具体的な想いが無いので、当然ながら社員の心は動きません。

大切なことは、あくまでも過去からの延長線上のものではなく、本当に心から実現したい未来から、逆算して計画を立てることなのです。社長自身がワクワクするような未来を描き、それを実現するための具体的な数字を財務の視点で落とし込むことです。

それが、社員と社長が一丸となって、目標に邁進するための第一歩なのです。

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