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東京の商圏、地方の商圏、それぞれの特徴とは?

  出前・宅配 牧泰嗣 SPECIAL
牧泰嗣 SPECIAL

出前・宅配コンサルタント

有限会社マクウェル 代表 牧泰嗣

指導歴12年。これまでに118店舗で実績を上げてきた辣腕コンサルタント。各会社、店舗の状況にあわせ、確実に収益の上がるオリジナルの出前・宅配ビジネスづくりを指導。

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「東京って、日本の中にある別の国みたいだね?」
 「そうそう、バチカン市国みたいなのかもね」

築地で食事をしていると、地方出身であろう若者達のこんな会話が耳に飛び込んできました。

たしかに商圏を考えたときに東京、特に23区内は特別です。出前・宅配ビジネスの観点から商圏を考えても、店から半径2Kmの円を描いた範囲の世帯数がゆうに10万世帯を超えるのは、東京くらいでしょう。

さらに、港区の平均所得が1千万円を超えるのを筆頭に、東京の都心部は所得も高くなっています。

一方、地方の都市では半径2kmの商圏内世帯数が4万世帯あればいいほうで、中には周囲を山や河などに阻まれてどんなに広く商圏をとっても2万世帯がやっとの場合もあります。平均所得も東京とは違い、300万円台が最も多くなっています。

では、出前・宅配を行うには東京の方がいいのでしょうか?地方はどうなのでしょうか?

その答えは、簡単ではなく、一概にどちらがいいとは言えません。

東京で出前・宅配を行うメリットは、商圏内には法人数も、世帯数も多く、収入も高いことです。

そのため
 1.客層をセグメントしても経営が成立する
例えば、同じ商品群でも高価格帯の商品のみを扱うことが可能です。

2.扱う商品も細かくセグメントすることができる
サンドイッチやハンバーガーやエスニック料理など、専門的な料理でも一定の売上が見込めます。

3.共稼ぎ、1人世帯が多く、出前・宅配の需要が見込める
都心部は、一人暮らしや夫婦共稼ぎが多く、仕事で疲れたときに食事の支度は億劫になるため、出前・宅配の需要は高くなります。

4.売上・利益が大きく見込める
出前・宅配のしくみが上手く回れば、法人数や世帯数が多いだけに売上・利益は大きく見込めます。1店舗年商1億円や2.5万世帯で年商6000万円を出前・宅配だけで売り上げるクライアントもあります。

デメリットとしては
 1.競争が激しい
いい市場であるだけに競合店が多く、競争に勝ち抜くためには店の魅力や強みが必要です。出前のポータルサイトである出前館を検索しても弊社の事務所がある銀座では「中華」だけでも27件、カレーでも29件、弁当にいたっては50件を超える店があります。

2.リピーターになりにくい
出前・宅配で利益を伸ばして行くためには、リピーター率を高めていくことが必須の経営課題です。しかし、人の入れ替わりが多く、またお客様には様々な選択肢があり、何も手を打たなければリピーターになりにくのが特徴です。

3.経費が高い
都心部では、人材の確保が難しく採用費もかさみます。また、デリバリーの時給が1000円では集まらず、1200円以上が必要になることも多く、一定以上の売上がなければ利益が出なくなります。また、店の賃料等も高くなります。

地方の都市で、出前・宅配を行うメリットは
 1.競合店が少なく、地域一番店になりやすい。
世帯数は多くはありませんが、その分だけ競合店も少ないのも地方の特徴です。また、あったとしても数は多くなく、地域一番店になれる可能性も高いのが魅力です。

2.出前・宅配と店舗との相乗効果が得やすい
来店のお客様が出前・宅配を注文したり、出前・宅配のお客様が来店されたりする相乗効果が出やすいのが地方の特徴の1つです。

3.販売促進の効果が出やすい
地方では、東京に比べて店数が少ないこともありますが、店の強みや魅力がお客様にストレートに伝わりやすく、販売促進の費用対効果が高くなっています。

4.リピーターになりやすい
リピーター対策をしっかり行っていれば、リピーターになりやすく、販促費を抑えることができ、利益が出やすい体質になります。殆ど販促をしなくても、1.5万世帯商圏で年商3000万円の地方店もあります。

逆にデメリットは
 1.世帯数が少なく、平均所得が多くない
商品も客層もセグメントしてしまうと売上が伸びないため、広い客層に受け入れられる品揃えにする必要があります。

2.大きな売上は見込みにくい
出前・宅配の売上は商圏の広さ、すなわち商圏内の世帯数によるところが大きいため、世帯数が少ない場合は大きな売上は見込めません。しかし、小商圏であれば月商100万円以上をプラスできれば充分に利益がでます。

3.単独品種では売上が伸びないことがある
ピザや寿司など、単一商品群だけでも商売になるものもあるが、単価の低い日常食などは複数のブランドを扱わないと経営的には厳しくなることがあります。

このように、東京も、地方も一長一短はあり、さらに地域ごとにも様々な特徴があります。そのため、日本全国とこでも同じような画一的なパッケージを押しつけるようでは成功など望めません。

出前・宅配で成功を収めるためには、それぞれの商圏の特徴にあった方法で、その店独自の出前・宅配のしくみを導入することがとても重要になってきます。

私どもは、クライアント様の会社の商圏や店舗の状況にあったコンサルティングで、出前・宅配のしくみづくりをしています。

 

【出前・宅配の視点】これから儲かる「お届けビジネス」のポイント
牧泰嗣

出前・宅配コンサルタント

有限会社マクウェル代表

牧泰嗣

執筆者のWebサイトはこちら http://dtbc.jp/

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