これからの変化の時代に向けてのカイゼン[13]

  現場改善 柿内幸夫 SPECIAL
柿内幸夫 SPECIAL

現場改善コンサルティング

柿内幸夫技術士事務所 所長 柿内幸夫

メーカー企業の現場改善指導と、「儲かる新たなモノづくり」体制を指導する辣腕コンサルタント。全社員が一丸となって改善する「KZ法」を体系化。ライバル企業に対して圧倒的な差を生み出していく体質改善指導に、全国から指導依頼が集まる。


今回は『儲かるメーカー 改善の急所101項』【急所51】の解説です。

【急所51】 クレームは、人海戦術では解決しない。

ここ最近、残念なことですが、大きな品質トラブルのニュースを連続して新聞・テレビで目にします。それぞれの事件にはいろいろな理由があるのでしょうが、他人ごとではありません。現在、私たちが置かれた状況は、好況であり人手不足なのです。現場がめちゃくちゃ忙しい会社が増えています。いつ問題が起きてもおかしくない状況といっていいでしょう。

私は長く製造業に身を置きたくさんの企業を見てきました。「品質第一」という言葉が浸透していたはずの職場でも、いざ本当に忙しくなると納期優先になってしまうことが起きるのです。

生産が遅れてしまい出荷のトラックを待たせていたが、これ以上は待たせられないのでその時だけ検査をすっ飛ばした。いつもは全く問題がないラインであったのだが、その時に限って不良が発生していて市場に流出てしまい大クレームになった、といった事件を数多く見てきました。みんな目の前の出荷に一生懸命な結果です。意図的に「品質第一」を無視したのではありません。しかし結果的に無視したのですから会社にも社会にも大きな損害が発生します。

クレームは火事と同じで、起きたらまず消火が第一です。お客様にお詫びをして代替えの商品を届けたり緊急の修理をしたりと人海戦術で一刻も早い対応が求められます。

しかしその後がもっと大切です。二度と間違いを起こさないように原因をきちんと分析し根本対策を打つことです。全社一丸となって全員で問題を洗い出すことです。設計に問題があるなら設計を変える、仕組みに問題があったら仕組みを変える、教育訓練は改めて全員がやり直す、といったように。

クレーム処理を事件を起こした担当者の不注意を原因とし厳重注意をして幕引きとする会社が多くあるのですがが、原因を人に求めることは再発防止になっていないということを意味します。そのままでは再発します。仕組みの欠陥にまで踏み込んだ改善が必要です。

実は今回この文章を【号外】として書こうかとも考えました。ただ最近の事件がすべての業種において起きているとも言えないので一般の文章で書きました。しかし現状が厳しいことは明らかなので、すべての皆様が現場チェックをしてくださることを望みます。よろしくお願いします。

 


【メーカー社長必読】日本のモノづくりの新視点
柿内幸夫

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柿内幸夫技術士事務所所長

柿内幸夫

執筆者のWebサイトはこちら http://www.kakiuchikaizen.com/

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