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伸びる企業経営のために「手抜き」を怠るな!!

SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン

代表取締役 

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

私は、「手抜き」という言葉が大好きで、日頃から意識しています。そして、周りにも「手抜きをしよう」と声をかけています。

こういうと、「正月早々、何を不謹慎な。そんなことを言うから、しなければならないことを怠ったり、ルールを守らなかったりする不祥事や品質問題が発生するんだ!!」とお叱りを受けそうです。

確かに、「手抜き」は、多くの場合、すべきことや決められた手続きを故意に省くという、「決してやってはいけないこと」として、悪い意味で使われています。これは、間違った使い方ではなく、辞書にもそう書いてあります。

ただ、私が好きな「手抜き」とは、本来の意味、語源の方です。

手抜きの語源をご存知でしょうか?

囲碁や将棋をやられる方はご存知かもしれませんが、手抜きとは、もともと囲碁用語です。

囲碁をご存じない方のために、少しだけご説明すると、囲碁とは、19×19のマス目に白と黒の石を交互に置きながら、マス目の一部を自分の色の石で囲んで陣地を確保していく、陣取りゲームです。

先攻は、盤面の中で最も多くの陣地を確保できる最優先のマスに攻め手を打ち(石を置き)ます。後攻は、攻め手に対処する手を打たないと最大の陣地を取られてしまうので、防ぐための受け手を打ちます。受けられた攻め手は、その次に大きな陣地を取れるマスに、次の攻め手を打ちます。受け手は再びこれを受けます。こうして、攻め手は、攻め続けます。

ところが、攻め手がミスをして、最も陣地が取れるマスを外して、別の所に手を打った時、受け手は、故意に、その手に受けることをせず、最も陣地が取れるマスに手を打ちます。このとき、攻守が入れ替わります。こうして、囲碁は、その時点で最も陣地が取れるマスにどれだけ手を打てたか、で勝敗が決まります。

そして、このあえて目の前の受け手を打たずに、より重要なマスに攻め手を打つことを、受け手を故意に省いたという意味で「手抜き」と呼びます。

より一般化して言えば、語源の「手抜き」とは、「目標達成のために、目の前のことばかりに振り回されずに、大局的見地から、より重要な事項を果敢に実行すること」という意味になります。

大局的、長期的視点が欠かせない分野、経営や開発おいて、是非とも意識してほしいことであり、日頃から、手抜きを意識しよう、正しい手抜きをしよう、と声をかけさせて頂いています。

そして、これは、今年一年の目標を考える、元旦にこそ、意識してほしいことです。

あなたは、今年一年、戦略上の要衝を押さえ目標を達成するために、何から「手抜き」をしますか?
頼まれたことや要求されたことを受けてばかりでは、重要な陣地は、すべて相手に取られてしまいます。しっかり、手抜きをしましょう。

 

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