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社長の情報発信、あるべき一つの姿―香り高い文化度を目指そう―  

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルティング

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。


私がお勧めする経営者の地域メディアへの参画には、電波媒体としては地域FM放送や地方テレビなどへの出演があります。また、紙媒体では地方紙やタウン誌への出稿という形もあります。そして、日々自分でできることとしてSNSへの書き込みということになります。

今回は、この紙媒体やSNSへの「書かれたもの」に関してどうあるべきか、ということについて少し掘り下げて考えてみたいのです。

電波媒体では、その場でしゃべる言葉に加えて、語り方のテクニックやその抑揚、見た目の印象、雰囲気などがプラスされますので、瞬間的に伝わるインパクトにはかなり強いものがあります。それに比べると、「書かれたもの」の瞬間的な伝搬力はやや弱いかも知れません。

ただ、じっくりと読み込むことができることから、伝搬力としてはより深く相手に浸透する可能性が高いのです。

ところでビジネスの世界では、「書かれたもの」には、どんなパターンがあるでしょうか。まず、社内で提出される報告書やレポート、といったものがあります。また、立場が変われば、挨拶文やスピーチ原稿なども多くなるでしょう。業界誌などへの寄稿文を頼まれることがあるかも知れません。ただこれらはすべて内部文書か、外へ向かっていたとしても半ば公的な文書に近いものです。もっと、ダイレクトにビジネス寄りの文章というものはないでしょうか。

ビジネス寄りの文章の最たるものに「コピーライティング」という世界があります。コピーライティング、日本語では「商業案分」或いは「広告案分」と訳されています。

その内容や目的をもう少し詳しく言えば「人間の心理を深く理解して、言葉で読者の行動を変えること」ということになります。

「キャッチコピー」などはその最たるものでしょう。

優れた「キャッチコピー」は、それを目にした人の心をわしづかみにして、その人の消費行動まで変えてしまう力を持つのです。

さて、経営者が情報発信する場合は、どのような文章のスタイルが相応しいのでしょうか。この「コピーライティング」的な力が必要なのでしょうか。

私は、経営者の「情報発信」は、原則ビジネスから離れるべきではない、と思っていますので、そういう考え方もできるわけです。

しかし、結論から申し上げると、私の考える経営者の「情報発信」は、コピーライティング的な世界からはかなり遠いものであるべき、ということになります。

いくらビジネス寄りと言っても、そこにコピーライティング的な要素が加わればおそらく即敬遠されてしまうでしょう。それくらい、現代の読者は商業的或いは広告的な押し付けの世界を嫌います。

それでは、社長の「情報発信」はどうあるべきなのでしょうか。

ここはとても重要なところなのですが、私はある意味文学的であるべき、と考えています。

「文学」・・・ビジネス的な世界からは最も遠いんじゃないの?!と言われそうです。そうです。そのまま「文学」を持ってきたのでは、ビジネスからあまりにも遠くなってしまうので「文学的」と表現したのです。

例えば私の場合、このコラムにしても他のHPで毎日挙げているブログにしても、1本のエッセー(随筆)を書くような気分で書いています。エッセー(随筆)が文学の一分野だとすれば、私は自分の「情報発信」をエッセー文学風に行なっていることになります。かといって、その内容が本当に文学的な方向へ流れるということはありません。あくまでも、真ん中にビジネスということは外さないように心掛けています。

私が自分の発信する文章に、やや文学的な要素を含ませるのには2つの理由があります。

それは前述した「商業的に見えないように」という点と「専門的に走り過ぎないように」という2点です。これは他の経営者についても同様だろうと考えています。

経営者の発信する文章がコピーライティング的になったら、読む人はその広告臭さにすぐ気がつくでしょう。そんな印象を与えてしまったならば、その後読んでもらえなくなる可能性があります。そういう意味で、経営者の発する文章には一種の格調の高さが大切なのです。

また、「専門的に走り過ぎないように」というのは、「わかりやすさ」と同義語でもあります。専門用語を駆使してマニアックに書かれたものは、もともとその世界に詳しい人には面白いかも知れませんが、一般の人には極めて取っ付きにくいものになります。そこに文学的な要素を加えることで表現が中和され、わかりやすい文章になるのです。

経営者が発信する文章は、自らの事業や専門性といったビジネスラインを外すべきではありません。

しかし、あまりそれを強く匂わすと警戒され敬遠されてしまいます。

そこで、ちょっと意識して文学的味付けをすることで、インテリジェンスの香り高い読みやすい文章が出来上がるのです。

インテリジェンスが経営者の邪魔になることは決してありません。それどころか、そういった印象を与えるだけでも、事業そのものにプラスの効果を与えます。マイナスに働くとすれば、同業者の僻みくらいのものです。それとて気にしなければどうということのない世界です。

経営者は、自ら発信する情報の「文学的香り」について、是非一度意識してみて下さい。

せっかく情報発信するのであれば文化度の高いもの・・・これが私の考えであり、そのためのコンサルティングメニューを準備しているのです。

コピーライティングにダメ出しをしながら、最後の文章がなんだか商業的になってしまいました。

 


企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルティング

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら http://mc-kaieda.com/

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