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求人募集の第一歩

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

近年、店舗ビジネスにおいては人手不足が常態化しており、企業側も誰でもいいとは言わないまでも、ある程度門戸を広げて求人をかけなければ、経営が立ち行かない状況となっています。 

人が集まらなければ、思い切って多店化を取りやめる決断もしなければなりません。人がいないにもかかわらずに出店してしまうと、後に地獄を見ることになります。特にこの人手不足の状況では、とりあえず出店して、それから人を徐々に集めていけばよいなどと楽観的な戦略では絶対に失敗します。 

そもそも人手不足でなくとも、34店舗目以降の多店化はリスクが伴います。既存の店舗から新店への人の異動がほぼ必ず発生し、既存店舗の数字がまず悪化します。さらに新店は思うように売上がとれず、総崩れになって、良くて縮小、悪ければ倒産という道が待ち受けているのです。

現状では超人手不足でさらにリスクは増大しており、業績もよく、多店化を目指したい店舗でも、最低限の人が揃うまでは、じっと我慢をして既存店舗の業績に集中すべき時期だといえます。

ここで焦って、誰でもいいからと門戸を広げすぎてもまた失敗します。初めから良い人材などは当然いませんが、それでも考えなしに自社の価値観にも合わず、仕事もろくにできない、覚えきれないような人材を入れてしまうと、後々後悔する羽目になるのです。

ですから、必ず自社の「求める人材の言語化」が必要となってきます。その基準がなければ、面接担当者がその場しのぎで選んでしまい、役に立たない人材ばかりが集まってしまう恐れがあるのです。

「求める人材の言語化」はあらゆる場面で必要になります。求人媒体はもちろん、社内の価値観を一体化させるためにも、関係者に自社の価値観をアピールするためにも、目指す人材像を共有するためにも、絶対に外せないことなのです。

人手不足だからこそ、人だけでなく店舗、会社も今一度初心に立ち返る必要があると本当に思います。猫の手でも借りたいときに、本当に猫の手を持ってきても何の役にも立たないどころか、その猫のために周囲の負担が倍増し、楽になるどころか疲労感は増し、サービスも低下し、顧客満足は遠い彼方となります。

まずは初心に帰って、自店はどういう思いで創業したのか、どんなお客様に来てほしかったのか、一緒に働く仲間はどんな人なのか、を書き連ねてみましょう。「忙しくてそんなことをしている時間はない!」という声も聞こえてきそうです。しかしその時間を取らなければ、ずっと回し車を回すハムスターのごとく、狭い世界で前にも後ろにも進まない、全力で現状維持をするしかない状況を招き、気が付いたら一生が終わり何も残っていなかった…という全く笑えない結末となってしまいます。

「求める人材の言語化」は先述のように初心に帰って、創業の思いや理想のお客様、働きたい仲間を考えることから始まります。

それが結果的に求人の門戸を狭めてしまうとしても、そこを譲っては失敗の種を自らまくようなものです。人手不足だからこそ、しっかりとした軸をつくっておくことが判断に迷わない、遠回りでも成功を引き寄せるただ一つの道なのです。

 

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