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店頭の求人POPは是か非か

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

店舗ビジネスの人材戦略は「採用」「育成」「制度」の大きく3つに分けることができます。「採用」はさらに「求める人材の言語化」「人材ルートの開拓」、そして「採用の仕組みを構築」という3つに分かれ、この順序でおこなっていきます。今回は「採用の仕組みを構築」の中の「募集方法」についてお話していきたいと思います。

募集方法とはつまり“どうやって自社が求める人材を集めるか”ということに他なりません。このことはお客様を集めることと同義であり、となれば、店舗で働くスタッフが一番のお客様とも言えるでしょう。

集客するときは細心の注意を払い、様々な媒体で考えに考えた広告宣伝を行う経営者が、スタッフを募集するときは適当な媒体で適当な待遇、コピペしたような文章とよくわからない謎の写真を使うことは日常茶飯事です。一番のお客様を集めるのにこれではいけません。媒体ですらそうなのですから、店内にも求人募集のPOPをあらゆるところにこれでもか!と言わんばかりに貼りまくっています。あろうことか店舗サインの真下の一番目立つところに貼っている店舗もよく見かけます。

店頭は求人広告をする場所ではなく、お客様を迎え入れる場所であり、店舗の顔です。スタッフを集めるときも集客と同様に力を入れる必要はあるとはいえ、お客様が主役の店頭および店内で自社都合の求人POPは賢明ではありません。求人POPを貼るなとは言いませんが、それでも貼りたいのであれば短期集中で店舗の雰囲気を壊さない程度にしましょう。

また、求人媒体を使った広告では、適当に選んだりせず、自社が求める人材が「目にする可能性の高い」媒体を選ぶようにしましょう。当たり前の話ですが、意外と適当な経営者は多いのです。以前から使っているから、この媒体の反応が良いと聞いたから、安かったから、たまたま営業に来たから…こういった理由で選ぶのではなく、自分の目で、しっかりと媒体を確認し、競合他社のレベルを把握し、自社のイメージを正確に伝えてくれるのかを判断する必要があります。

募集方法で言えば、ハローワークも外せません。この人手不足の折、手段の好き嫌いを言っている場合ではありません。ハローワークに求人を出したからと言って自社のイメージが悪くなることはなく、しかも無料で使える安心安全な方法です。まだ利用していないところはぜひ試してみましょう。

そして最後に、一番効果的な募集方法は「コネクション」です。つまり「コネ」です。ありきたりだと思われるかもしれませんが、確実性も高く、能力もある程度担保され、コストもほとんどかかりません。ですので、求人広告を出す前にまずは自分の周りの家族、親族、友人、知人に当たってみましょう。最後に持ってきましたが、これは最初にやるべきことです。

募集方法は細かく言えばまだまだありますが、最低でも今回挙げた方法はどういう形態の店舗ビジネスでもやるべきです。社内だけで解決できればそれが一番いいですが、いずれそれだけでは回らなくなります。社外の力も最大限活用して人材戦略を構築していきましょう。

 

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