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会社を潰さないための借金の仕方

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

当社は同族会社専門の財務コンサルティング機関ですので、日々、同族会社のオーナー社長や2代目・3代目社長の後継社長から、金融機関対応や銀行対策の具体策、失敗しない借り方・返し方に関するご相談をいただきます。真に会社の成長・発展を願うのであれば、借金はむしろ上手に活用すべきものですが、その根底には「社長」が財務を分かっているという大前提があります。借金は、一歩間違えば、自分で自分のクビを絞める「悪手」に繋がるからです。

例えば、1億円のお金を貯めようと思ったら、毎年1,000万円のお金を貯めたとしても最低10年はかかります。それに、毎年1,000万円を貯めようと思っても、当然、税金を払った後のお金という話になります。したがって、ザックリおよそ1.5倍の1,500万弱の利益を10年間継続的に稼ぎ続けなければならないという話になるわけです。

自己資金をコツコツ貯めて内部留保を厚くするという考え方ももちろん大事なことですが、真に将来の利益に貢献するものであれば、借金のチカラを使って時間を買う、先行投資をするという決断も時には必要になってきます。

だからといって、何でもかんでも借金のチカラで解決しようという話ではありません。資金繰りのために借金を重ねていくと、だんだんお金に対する感覚がマヒしてきて、気が付いたら財務はボロボロ、会社は「成長」どころかむしろ「衰退」の一途…になりかねません。というのも、借金は、一種の麻薬のような要素をはらんでいるのです。

「財務」を知らずして、借金を間違ったカタチで使ってしまうと、会社を潰してしまうことだってあります。つまり、借金のチカラを上手に使いこなすためには、財務の知識が不可欠なのです。

銀行対応のシーンにおいては、銀行の営業担当者は「あの会社には、あといくら貸せるからなんとか融資枠一杯までお金を貸してノルマを達成したい」という風に考えますし、支店長は「今期のノルマを達成するために、なんとか決算期までに融資残高を増やさなければ・・・」という想いでアタマはイッパイです。当然ですが、銀行はあくまでもお金を貸すのが仕事だからです。

したがって、例えば、融資を利用した設備投資や事業投資がキッカケで財務が悪化したとしても、資金繰りが悪化しようとも、それは会社側の責任です。むしろ、そのような事態になってしまえば、今度は「連帯保証や不動産担保をとって債権を保全しよう…」とか「折り返し融資はストップしよう…」という展開が待ち受けています。

ここで怖いのが財務を知らない社長、つまり正しい借り方を知らない社長は「お金がなくなったから、銀行からお金を借りよう」「銀行が○千万円までお金を貸してくれるっていうから借りよう」と借金を安易に考えてしまうことです。しかし、これは間違いです。

真に社長がすべきことは、会社の未来から逆算して、毎年今後いくらの利益が確実に稼げるのか、それが具体的に何年続くのかを数字で具体的に考えた上で、資金調達をすることです。なぜなら、借りたお金は、会社が返さなければならないからです。

大切なことは「借りられる借金の額」ではなく、自社の未来から逆算して「いくらなら問題なく返せるのか?」を社長が決めることなのです。銀行から借りるお金の金額、銀行に借金を返し続ける借入期間は、銀行が決めることではありません。あくまでもこれらのことは、社長が財務の視点から決定すべきことなのです。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。もっといえば、会社の未来を創ることです。

ダイヤモンド財務®コンサルタント
 舘野 愛

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