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第157号:"これだけは知っておくべき"儲かる会社がこだわっていること

SPECIAL

ミッションマーケティングコンサルタント

株式会社サンアスト

代表取締役 

これまで500社以上の支援から編み出した、顧客満足と収益の最大化を、同時に実現していく独自の手法「ミッションマーケティング」の創始者。飲食店、ホテル、住宅関連、サービス業、学習教育企業…など、お客様思考がなかなか利益につながらずに悩む経営者に、収益をもたらし大きな成長を実現させるコンサルタントとして評価が高い。

今まで多くの企業のミッションづくりをお手伝いしてきました。そのプロセスの中で、企業の強みやこだわりについてアウトプットをしています。

多くの企業は、商品やサービスに対するこだわりを持っているにもかかわらず差別化することができずに価格競争に巻き込まれて頭を抱えています。
業績を伸ばしている同業他社の商品やサービスに比べて、自社の方が商品は良いのに、なぜお客様はそちらに流れていくのかと悩んでいます。

儲かる会社は伝え方までこだわる!


そこで知るべきは「伝え方が9割」であるということです。
すなわち、差別化や価格競争に悩む企業は、お客様に価値を伝えることができていないということです。お客様に価値が伝わっているかどうかで勝敗が決まるのです。
いくら良い商品やサービスを提供していてもその価値がお客様に伝わっていなければ価値がないのと同じです。

アサヒスーパードライの事例を紹介しましょう。
アサヒビールは5000人に及ぶユーザアンケートにより、当時の業界の常識であった「重くて苦いビール」とは真逆ともいえる「すっきりした爽快なビール」がユーザーのニーズであることがわかり、味のコンセプトを「辛口・生ビール」としたアサヒスーパードライを開発しました。
そのコンセプトをユーザーに忠実に届けるために名前に「スーパードライ」を採用し、パッケージはメタリックシルバーに黒色を使用したデザインにしました。
そして発売後3年で20億本の売上を超える大ヒット商品となりました。

今ではビールの常識は「すっきり」や「爽快」に変わってしまったように感じます。
ニーズを的確に捉え、リデザインを行うことで、業界の常識すらも変えてしまう大ヒット商品が生まれた例です。

業績を伸ばしている企業はお客様に価値を伝える事に敏感!

ここで注目すべきポイントは、ネーミングとデザインに対するこだわりです。

商品価値をネーミングやパッケージで的確に伝えたことで、今までと違うビールを求めていた人に届き、それが口コミとなりヒットになったのです。
この価値が的確に届かなければ、「重くて苦い」というそれまでのビールのイメージを持って飲んだ人が違和感を感じ、クレームになります。

このように、業績を伸ばしている企業は価値を伝えるということにまでこだわっています。

あなたは、お客様に価値を伝えるということに、どれだけこだわりを持って仕事をしていますか?

良い商品を作っていれば価値が伝わるものという考えは、とても危険です。

自社の商品価値を明確にして、価値を伝えることにこだわりを持ちましょう。

画像引用:photo AC


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