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個人で目標も立ててやってるんだけど・・・

  組織の成長加速 木村英一 SPECIAL
木村英一 SPECIAL

組織の成長加速コンサルタント

株式会社グロースサポート 代表取締役 木村英一

組織の成長加速を促し、業績躍進を実現させる辣腕コンサルタント。これまで130社以上の企業において、経営者のコンサルティング、経営幹部、経営リーダーの育成に携わる。組織とリーダーの成長段階を知り尽くし、経営者と同じ目線で語ることのできる希有なコンサルタントとして活躍中。

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東北地方で、NO1企業のR社長が最初にご相談に見えた時のことです。「これまでいろんなことにチャレンジしてきました。良いなぁと思うことは導入してきました。」「目標もこちらから押しつけるだけじゃなくて、本人に考えてもらって、年初に個人目標を宣言してもらいます」と。

実際にご支援するようになって、幹部の方々とお話した時のこと、「個人目標って作ってるそうですね。どんな目標を立てたんですか?」と聞いてみました。

社長の右腕といわれるF取締役。「え?・・・えぇ、立ててますね。」「どんな内容なんですか?言える範囲でいいので教えていただけますか?」今回御一緒に進めることができるかもしれませんから。」と私。すると、F取締役が、口ごもりながら「・・・あのぉ。覚えていません。」と。

F取締役の名誉のために言っておくと、覚えてないのは、F取締役だけではなく、営業部門を統括するM部長も覚えていませんでした。


今、世の中では、目標設定に関しておかしなやり方が流行っています。会社で目標を与えるよりも、自分で目標を設定させればいいのだ!そうしたら、その人は自ら動く。というまことしやかな嘘っぱち理論。

自分で目標を立てると、他人から与えられるよりは、心理的な負担が少ないというもの。これも、誰が言うのかによって、受け取り方はまるで違います。ですから、これも正しくないのですが、まぁ、こちらは、一端、脇へ置いておきましょう。

しかし、絶対に意を唱えなければならないのは、次の部分。「自分で目標を設定させればいいのだ!そうしたら、その人は自ら動く。」もし、これが事実であるならば、「やせる!」と宣言したら、ダイエットは全ての人が成功してるはずです。

また小学校でも、自分で目標を立てるというのは、2年生くらいから始まっています。設定された目標はどうなったかというと、死屍累々の達成されなかった目標の残骸があるだけです。

確かに、自分で宣言させるのは、効果が実証されてはいます。しかし、多くの人が経験している通り、この宣言効果だけで、自分が設定した目標が次々と達成される程、強力ではないのです。

心理学の学説を見るまでもなく、それはもう、誰もが認識しているはずなのですが、、なぜか、個人目標を高らかに宣言する愚が繰り返されているのです。

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そもそも、「目標は何ですか?」と問われた時に「えー、、と。えーっと」となった瞬間にその目標は実行されてないのは、明白です。目標に向かっての努力を続けていれば、その目標はすぐに答えられるはずです。

これは、会社で与える目標であっても、おなじことが言えます。「あなたの目標は何ですか?」と聞かれて即答できなければ、何もしていないことがすぐにわかりあす。大切なことは誰がその目標を考えるか、よりももっと大切なことがある。ということです。

誰が目標を設定するか?どんな目標を設定するか?よりも、大切なことは、目標を達成を実現させるための仕掛けがあることです。

企業活動全般で考えても、同じです。会社の中の様々な施策が実行されてないのは、まったく同じ構造にあります。決めたところで、実行されない。それは、決められた内容云々よりも、決まったことを実行する仕掛けが組織の中にあるかないか、ここに目を向け、仕掛けを着実に回していくことです。


この仕掛けを導入した他の企業同様、R社長の組織にも変化が起こります。F取締役も、M部長も、自分の部下に関しても、立てられた目標に向かって、行動が続き、成果につながるようになっていきました。F取締役も、M部長も、自分自身にも同じような変化が起こったことにも満足しているようでした。

しかし、それ以上に、これまで何年も変わらなかった部下の変化を見て驚いていました。一人は、日報が続かず、部下からも突き上げに食らう始末でした。M部長の部下として、7年あまり、押したり引いたり、励ましたり叱ったり、M部長はやれることは全てやったはずで、お手上げ状態でした。

仕掛けを回すことで、7年間実現しなかったことが、わずか半年間で実現できたのですから、M部長が驚かないはずはなかったのです。

会社から与えられた目標も、個人目標も、着実に進むのですから、部下が喜ばないはずは
ありません。部下達の仕事に対する姿勢が、明らかに変わってきたのは、部下から提案がでるようになったことでした。

全体会議での発言や態度が以前とは違うことにR社長も気がついていました。M部長の部下のある支店の支店長の名前を挙げて、「○○君は、発言が前向きになってきました」と。「前は、こう眉間にしわを寄せてね。」と眉間に指を指しながら、「難しい顔をして、最初から最後まで腕組みしてましたけど、随分変わりましたね」と、にっこり顔です。


さて御社の場合は如何でしょうか?

言いっ放しはありますか?動かない仕組みはありますか?もしあるとしたら、もの凄いチャンスがあるということです。

それが動き始めたら、明らかに違う状態になるのですから。

 

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木村英一

組織の成長加速コンサルタント

株式会社グロースサポート代表取締役

木村英一

執筆者のWebサイトはこちら https://www.change-growth.jp/

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