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儲かりそうもない商売で利益を出したいとき

2020年5月20日 マインドシェアNo.1ブランド 村木則予 SPECIAL
SPECIAL

マインドシェアNo.1ブランドコンサルタント

株式会社アトリオン 代表取締役 村木則予

顧客ロイヤリティと社員ロイヤリティを同時に追求し、「マインドシェアNo.1ブランド」確立のための社内体制を構築する。会社の哲学、商品・サービスの優位性を明確にし、社員の意欲を引き出して、顧客のファン化を後押しするスペシャリスト。顧客と社員の双方の満足を循環させるES-CSチェーンを土台に、会社のステージを上げたい企業から絶大な支持を集めている。

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世の中には社会的に意義のある事業を始めようという方がたくさんおられます。私は起業家の支援もしているので、そんな方に良く出会います。 

先日来られた女性もその一人、障がい者が作る粘土細工を販売して、彼らが社会的に自立できるよう支援する事業を始めたいというお話しでした。こういう高い志を持つ方に対して素晴らしいと思う一方で、つい「儲かりそうもないですね」という一言がぽろっと出てしまいました。

こういうことを考える方は比較的裕福な方が多く、生活がかかっているわけではないので、どうしても利益を出さなければという気配はありません。ただ例えそうであっても事業を回していくにはお金が必要です。だから最低限の儲けは確保したい。それに、全く自分に見返りがないと、どこかで嫌になってしまうのは明らかです。

恵まれない境遇にいる人たちの危機をジブンゴトとして考えられる人は多くはありません。ですが、たとえば自分の肉親や親しい間柄の人が、その環境下に置かれているとしたら、手を差し伸べたくなるのが人情です。

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たとえば中山間地の人口減少で街の床屋さんがみんな廃業してしまったとします。でもこの地域にはまだお年寄りがたくさん住んでいて、床屋はどうしても必要だとなったとき。

その地域に親戚のおばさんが住んでいて、いてもたってもいられなくなった女性が、中山間地に出張して髪の手入れをする出張理容サービスを始めました。ところがいただけるお金は一人数千円、ガソリン代を払ったら技術料も残らないという具合です。

だから補助金をもらって何とか事業を回すという発想になりがちなのですが、補助金に頼り始めると、補助金ありきの事業になってしまって、その伝手が尽きたとたんに事業終了です。(補助金を否定しているわけではありませんが、補助金のそういう性格をよく理解して使った方がよいということです。)

お金のない人からお金をもらうことはできません。だからといって、売上が小さくても涙を呑んで事業を継続するのは難しい。ましてや、そこまで志が高いのなら自腹を切りましょうというつもりもありません。

ここは第三者的な立場にいる比較的お金のある人が、そこにお金を出したくなるような仕掛けを考えたいのです。

わかりやすい例ではIT系のベンチャーがよく使う広告モデルがあります。

社会課題の解決に資するようなソーシャルネットワークサービスを始めたとします。ユーザーの使用料は無料にして、できるだけたくさんのユーザーを集める。そしてそのユーザーを対象に企業から広告を有償で集めるという構造をつくります。これで、社会課題の解決という儲かりそうもない事業にお金が回る仕組みを作るわけです。

クラウドファンディングも、事業の志に共鳴した人の出資をたくさん集め、必要資金を賄います。事業の受益者がお金を払うのではなく、主宰者の呼びかけに呼応して、その意思を完遂していただくことを目的にお金を出します。

こんな風に、社会課題の解決をしながらお金が回る仕組みをつくる。それがこれからの事業に特に必要な発想です。それは何も障がい者や中山間地に住む高齢者だけの話ではなく、製造業やサービス業や小売業や飲食業や、その他の多様な業種についても同じことが言えます。

コロナショックを経験して、私たちは地球の大切さや人のありがたさを実感しました。経済が元に戻ってもこの貴重な経験は忘れたくありません。新たに生じた制約条件のなかで新しいものを生み出す必要性は日に日に高まっています。

その独自性と志の高さが貴社のブランドになります。ぜひ、一緒に考えましょう。

 

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社員満足と顧客満足を、業績につなげる経営視点

マインドシェアNo.1ブランドコンサルタント

株式会社アトリオン 代表取締役

村木則予

執筆者のWebサイトはこちら  https://www.es-cs.jp/

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