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注目のコンサルタント ── 西田 純氏(1/4)

社会改善は、ビジネスチャンスの塊だ! 
SDGsで会社を伸ばす、国連出身の正統派

合同会社 オフィス西田
チーフコンサルタント 西田 純 氏

 

プロフィール
 北海道大学経済学部卒。新日鐵株式会社(当時)を経て、国連工業開発機関(UNIDO)に16 年勤務の後2008 年にコンサルタントとして独立。SDGs をテーマに儲かる社会改善ビジネスの展開方法を提案している。
 サーキュラーエコノミー・広域マルチバリュー循環研究会会員、サーキュラーエコノミージャパン会員、国立大学法人秋田大学非常勤講師、TOEIC990 点。

会社情報
2009 年設立。東南アジア地域における環境ビジネスの海外展開支援や市場調査を軸に、儲かる社会改善ビジネスを支援している。
東京都港区南青山二丁目2-15-942
TEL 03-5468-7688
https://officenishida.biz/

 

 

白川◉まず、簡単な経歴を教えて下さい。

西田❖私は民間企業を経て、国連の専門機関に入り、有害物質の管理等を定めた国際条約に関係する仕事等をしてまいりました。約16年、国連に勤めた後、2008年に独立しました。

白川◉元・国連職員とは素晴らしいご経歴ですが、現在は、どの様なコンサルティングをされているのですか?

西田❖長年、取り組んできた環境問題への取り組みノウハウ、現場で培った皮膚感覚を生かし、「中小企業でも、社会改善を通じて成果を挙げられるSDGs活用法」をコンサルティングしています。言ってみれば、SDGsとビジネスの仲介役ですね。

白川◉昨今、SDGsとはよく耳にしますが、今一度、ご説明いただけますか?

西田❖「S u s t a i n a b l e Development Goals」の略で、「持続可能な開発目標」と訳されています。
 2015年の国連サミットで採択されたもので、社会面・経済面・環境面の様々な課題を解決し、誰一人取り残さず、より良い社会実現を目指すという政策目標です。2030年が達成目標となっており、17のゴールがあり、その下に169のターゲットがあります。
 SDGsのゴール・ターゲットには、社会が解決を求める、様々な課題が散りばめられています。課題と聞くと縁遠く感じるかもしれませんが、要は17の強い需要が発生している状態であり、これらを満たすビジネスを創り出せば、世界的な大きな成長へと繋がる視界が開けてきます。

白川◉中小企業の経営者の中には、SDGsって大企業がやるもので、うちには関係ないな…と考える方もいると思いますが、その点はどう思われますか?

西田❖それは間違いです、と強く断言します。SDGsは、大企業もそうですが、中
小企業にとって、大きなビジネスチャンスになるのです。
 例えば、神奈川に従業員40名程の印刷会社があります。全社でSDGsを意識した事業を行っていて、有害化学物質を含まないインクや紙を使用しています。これが大きなセールスポイントとなり、「環境に良い印刷をしてくれるのですか?」という問い合わせが増え、売上が向上しました。
 社会課題の解決に寄与しつつ、「環境によい部材を使用し、SDGsに取り組んでいる会社の製品」という付加価値を訴求でき、圧倒的な差別化となったのです。
 業種業態によって切り口は異なりますが企業規模に関係なく、SDGsを遵守することで売上アップのシナリオは十分に実現可能です。

白川◉チャンスなのは分かっても、SDGsに敷居の高さを感じる経営者は多いかと思います。

西田❖例えば、日々の朝礼や近隣住民とのコミュニケーションは「目標8の働き甲斐」や「目標11の住みやすい都市づくり」に繋がるきっかけと捉えることが出来ます。更に、そこからビジネスのネタにつながる困りごとが見つかることもあるでしょう。
 そういう目を持って接すれば、チャンスは必ず見えてきます。難しく考えず、まずは、取り組んでみて欲しいですね。やり始めると、色々なことが見えてくるはずです。

白川◉身近な例でお聞きすると、自社でも何かできるのではという気になりますね。

 

次号につづく

聞き手:日本コンサルティング推進機構 理事 白川 博司

 

出演者:西田純のコラムがあります。

オルタナティブ経営コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

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