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理由のあるものや正直な相手に 惜しみなく消費者はお金を払う

SPECIAL

バトン承継コンサルタント

承継イノベーション研究所(株式会社think shift)

代表取締役 

これまで後継経営者を100名以上支援・指導し、自身も後継経営者として実績を出してきた、後継者支援の実績と後継経営者としての経営実務の実績とをあわせ持つ、バトン承継コンサルタント。
後継経営者が「ただ」事業を引き継ぐだけではなく、「自分らしい」経営を行うことで経営の革新を引き起こす、「承継イノベーション」を提唱している。

バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。

今週は、プロ野球のハンカチ王子・斎藤佑樹投手、怪物・松坂大輔投手が立て続けに引退というニュースがありました。

二人とも甲子園の優勝投手。

高校生の頃からずっと注目され続けて、調子が良いときはチヤホヤされ、悪いときはマスコミから叩かれ、一般人の私が想像できないほどの葛藤があったと推測します。

昔の私なら、まだ力が残っているうちに引いた方が格好いいと思っていました。

しかし、今回は、全盛期からは程遠いピッチングしかできなくとも、最後まで前を向いて投げ続けた両投手を見て、涙が止まらない自分がいました。

人のものの見方、価値観は変化するものですね。

歳のせいかもしれませんが…笑

日常生活の変化

さて、本日は日常生活の変化から、ふと考えたことについて。

緊急事態宣言は解除され、だいぶ日常が戻ってきた感もありますが、コロナ禍にあって働き方は大きく変わりました。

また生活の面では、外食に出ることも少なくなり、飲食店のテイクアウトやフードデリバリーを利用することが多くなっていました。

コロナ禍とは直接の関係はないのですが、日常生活の大きな変化として、レジ袋の有料化があります。

有料化が始まると同時に、妻にMUJIのエコバックを買ってもらいました。

コンビニなどに買い物に行く際には、これを持参しています。

もともとプラスチックごみを減らし環境に配慮するという施策だったと思いますが、これらに便乗して、プラスチックごみではない紙袋を有料にしているお店も出てきています。

小売店にしてみれば、いずれもコストなので有料にしたい気持ちも理解できますが、私はスッキリしない感情を抱いています。

テイクアウトに合った袋

すこし前、子供の誕生日に有名な洋菓子店でケーキを丸ごと1台買いました。

店員さんから、「袋はご入用ですか?」と問われたので、

「これでいいですか?」と、持参のエコバックを見せました。

すると、「そちらですと傾いてしまうので、オススメできません」とのこと。

否応なく、ピザ屋さんでも使用するような底の広い袋を有料で購入することになりました。

袋はわずか数円ではありましたが、すごく損をした気分でした。

エコバッグを持参したのにという気持ちもありますし、ケーキを入れられるようなエコバック自体がそんなにないのではないかという気持ちもあり、複雑な思いもしました。

一方、自宅近くの有名なトンカツ屋さん。

こちらのテイクアウトは、何らかの工夫があるのか別途持ち帰り用の袋の料金を請求されません。

コンビニのお弁当に使用するような底が長方形の袋に入れてくれます。
長方形にしている理由は見た目のためだと思います。

食べ物は見た目も大事。
家に着いたら、ご飯もおかずも一方に寄っている不恰好な様を目の当たりにしてガッカリした経験を何度もしています。

こちらのトンカツ屋にどのような想いや意図があるかは知りません。

もし仮に、「一般的なエコバックで持ち帰ると商品の見た目が悪くなるから」というこだわりで袋を無料にしてくれているとしたら、好感が持てます。

むしろ、お店のこだわりを表現する形で、

「当店は盛りつけた状態のまま召し上がっていただきたいと考えています。よって、商品が片寄らないように専用の袋の料金を商品代に上乗せして販売しています。ご容赦ください」

と、堂々と知らせた方がお客さまからの支持を集められるような気もします。

先に紹介したケーキ屋さんも、ケーキという特性上エコバックに入ることも少ないでしょうから、堂々とそのようなこだわりを伝えたほうがいいのではないかと思いました。

誠実な説明が共感を生む

お金の価値は一定でないような気がしています。

100万円でも安いと満足できるものもあれば、5円でも損した気分になることもあります。
エコバックで足りると思っていたのに、袋代を有料でとられるのも。

最近特に感じることは、善良な消費者は、理由のあるものや正直な相手には、惜しみなくお金を払うということです。

事業者側の「レジ袋有料化に便乗して袋代も高めに設定しよう」「お金をたくさん持っていそうだから値段を高く設定しよう」という気持ちは、いつか見透かされます。

手間暇かけるから時間がかかった、最高の素材にこだわって原価がかかった、だからこれだけの価格になっているということを嘘偽りなく表現することで、共感を得られる時代になってきたように思います。

これからの商売においては、お客さまに対する誠実な説明がより重要となるということを、数円のレジ袋から教えてもらったような気がします。

 

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