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単価で判断する危険

  メーカーの儲かる仕組みづくり 若井吉樹 SPECIAL
若井吉樹 SPECIAL

メーカーの儲かる仕組みづくりコンサルタント

株式会社 しくみカイゼン研究所 代表取締役 若井吉樹

メーカー企業の「儲かる仕組みづくり」の専門コンサルタント。日本の中小企業がやるべき、その会社ならではの「儲かるしくみづくり」について、プロの着眼点で指導。

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外部業者に仕事を委託すること(アウトソーシング)のメリットは

  • 固定費を変動費にして、いつでもコストカットできるようにする 
  • 正社員がやっている仕事のなかで、単純な仕事を外部に任せることで正社員により付加価値の高い仕事をやってもらう 
  • 社員の単金より、アウトソーシングの単金の方が安いのでコストダウンになる

 など、あります。

トイレ掃除は単純作業ですが、誰も喜んでやりません。

トイレ掃除といえども時間はかかりますし、社員がやったとしてコスト計算すると結構いい値段になります。

1時間数千円の単金になる社員がトイレ掃除をするのはもったいないから、トイレ掃除はそれを専門とする外部業者に任せてしまえ

単価計算上は、社員がやっていたために数千円/時間だったトイレ掃除に掛かるコストが、1千円/時間となれば魅力的です。 

なんてことでトイレ掃除に限らず社内の単純作業や仕事を外部業者に委託してしまえ!

これって一見正しそうに聞こえますが、果たしてそうでしょうか?

もし、トイレ掃除をしている社員がいつも残業や休出をしている状況だったのが、トイレ掃除の負担がなくなった結果、残業や休出がなくなればOKです。

なぜなら、トイレ掃除を外部に委託することで業者への支払いが増えますが、残業が減る休出が減る、で社員に払う人件費が減るからです。

しかし、残業や休出もなくいつも定時に帰ることができる工場の場合、トイレ掃除をやらなくてよくなった時間はどこにいってしまうでしょうか?

多くの工場は、トイレ掃除が無くなったため浮いた時間はどこかにいってしまい(余裕が出来た分ゆっくり仕事をやる・・・・)

社内で発生するコストは何も変わらず、外注業者への支払いだけが増えるなんてことが起こり得ます。

今いる社員で仕事が回っているのであれば、単金が安いから外に仕事を出すのはNGです。

受注が増えて、今いる社員で仕事が回らなくなったら、まずはカイゼンで生産性を上げて今ある社員でやりきれるようにする。

それでもNGのときに初めて外部業者へ仕事を委託することを考える。

単金が安いところ、より安いところへ仕事を移していくと、結果的に損しているかもしれません。

みなさんの会社は、安ければ社外へ社外へ、になっていませんか?

【メーカー企業】儲かるしくみづくりの視点
若井吉樹

メーカーの儲かる仕組みづくりコンサルタント

株式会社 しくみカイゼン研究所代表取締役

若井吉樹

執筆者のWebサイトはこちら http://www.shikumi-kaizen.com/

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