原則は単純化して瞬時に決断する

  成長支援部づくり 岩井徹朗 SPECIAL
岩井徹朗 SPECIAL

成長支援部づくりコンサルティング

ヒーズ株式会社 代表取締役 岩井徹朗

会社の大元となる「総務」を革新すれば、すべての事業部に影響を与え、顧客志向になり、驚くほど業績が伸びる。経営者が着手すべき、「成長支援部づくり」を指導。


原則は単純化して瞬時に決断する

「原則とは単純だからこそ原則なんだし、決断とは瞬時に行なうから決断なのさ」

「チームバチスタの栄光」など医療関係の小説で知られる海堂尊さんの小説「極北ラプソディ」に出てくる一節です。数年前にNHKでテレビ化されたので、お読みになった方がおられるかもしれませんね。

作品のテーマは地域医療。設備の伴わない診療所で急患が出た時、手術するのかしないのかを巡ってやりとりされるシーンで出てきます。

詳細はネタばれになるので省略しますが、生きるか死ぬか、成功するのか失敗するのか、ギリギリの判断を求められる時にはベテラン医師でも戸惑うものです。その時はあれこれ考えず、単純な原則にしたがって瞬時に決断することが求められます。

経営者も日々いろいろな決断を迫られます。しかし、中には複雑な要素が入り混じっているためになかなか決断できないことも少なくありません。

一方、「この人儲かっているなぁ」と思える経営者を見ていると、共通しているのは決めるのが早いということです。おそらく、単純な原則にしたがって瞬時に決断する習慣が身についておられるのだと思います。

小説では「簡単におっしゃいますけど、そんな簡単なことではありません」という反論に対して、冒頭のセリフを発した先生は「大切な原則にいろいろ付着させすぎたんだ」とやさしく諭します。

経営者が単純な原則に従えない時も、たいていなんらかのノイズが邪魔しています。

「今月中になんとしてもあと100万円売上を上げたい」

「せっかく期待して採用した社員なのにどうしたものか」

「この条件をのまないと今後の取引に響くかもしれない」

状況によってはノイズをある程度考慮しなければならないこともあります。しかし、ノイズに振り回されてばかりいると、しばらくしてから「あの時こうすればよかったのに」と後悔することにもなります。

瞬時に決断できない時は、自分にとって大切な原則は何なのか、そして、決断を邪魔しているノイズは何のかにぜひ立ち戻ってみましょう。

ちなみに、小説の中で問題となった原則とは「外科医は開腹をためらってはいけない」。そうだとすれば、「外科医の先生はすぐ手術したがる」と言われるのも原則に則った行動なのかもしれませんね。

 


【総務の革新】成長支援部づくりで業績を伸ばす経営視点
岩井徹朗

成長支援部づくりコンサルティング

ヒーズ株式会社代表取締役

岩井徹朗

執筆者のWebサイトはこちら http://www.basis01.com/

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