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見込み客に対する情報は社内で共有化する

  成長支援部づくり 岩井徹朗 SPECIAL
岩井徹朗 SPECIAL

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社 代表取締役 岩井徹朗

会社の大元となる「総務」を革新すれば、すべての事業部に影響を与え、顧客志向になり、驚くほど業績が伸びる。経営者が着手すべき、「成長支援部づくり」を指導。

見込み客の情報を社内で共有化する

「弊社にはそういう者はおりませんが・・・」

面白いテーマだったので、ある会社のセミナーに参加したところ、翌日からその会社のAさんから会社宛に電話がありました。

その後も何度かお電話があったので、一度先方に電話して「今のところ御社のサービスを利用する予定はないので、必要になったら、またこちらから連絡します」ということをお伝えしました。

すると、しばらくしてから、その会社のBさんという方から「担当者が代わったので、一度ご挨拶にお伺いしたい」という主旨のメールが到着。そこで、「先日Aさんにはお伝えしたのですが」と返信したところ、Bさんからは冒頭の回答があり、「弊社から御社に連絡しているのは私だけです」というメールが届いたのです。

では、いったいAさんはどこの誰なのか?

当社では日中電話代行サービスを利用しています。電話があると、「○○会社の××さんから□□の件でお電話がありました」というメールが届くので、たいへん助かっています。

営業でかかってくる電話はほとんどスルーします。けれども、Aさんの会社の社長とは一度お会いしたことがあり、「そのサービスはすごい良いものであり、ウチでは今すぐ必要はないが、場合によってはクライアントさんのニーズに合うかもしれない」という思いがあったので、一度折り返して電話をしたのです。

今思い出してみると、先方に「Aさんはおられますか?」と電話した時に、一瞬だけ間があり「Aでございますか・・・。少々お待ち下さい」とあってからAさんにつないでもらいました。

後で分かったことですが、Aさんというのはこちらの聞き違いで、正しくはaさんでした。このため、Aさんには既にお話しているとBさんに伝えた時に「弊社にはそういう者はおりませんが」という返事が来たのです。

これは当社の改善事項です。一度Aさんと思い込んでしまうと、次にaさんから電話があっても、「またAさんからの電話だ」と認識してしまいます。最初から「(Aさんではなく、)aさんには既にお話しています」と正確に伝えていたら、Bさんとのやりとりももっとスムーズだったかもしれません。

一方で、余計なお世話ですが、一連のやりとりから、Bさんの会社は見込み客に対する情報の共有化がされていないということが推測されます。

新しく当社の担当になられたBさんからすれば、前任者から引き継ぎを見る限り、当社に連絡しているのは自分だけのはずです。一方で、aさんは、セミナーに参加した会社には既に担当者がいたことを知らなかった模様です。

会社がある程度大きくなると、違う部署から複数の営業セールスが行われるということがあります。けれど、セールスを受ける側からすると、「一回断っているのに、何度も同じこと言わせるな!」という気になります。また、先方の会社は自社のことをよく調べもせずにコンタクトしてくるんだと感じる人もいるかもしれません。

これでは、もしかすると見込み客になったかもしれない人をがっかりさせる原因にもなります。

ちょっとした電話やメールのやりとりでも会社の業務の問題点が垣間見えます。自社の改善事項は真摯に反省し、他社の課題は自社への戒めとして活用していきたいと思います。

 

【総務の革新】成長支援部づくりで業績を伸ばす経営視点
岩井徹朗

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社代表取締役

岩井徹朗

執筆者のWebサイトはこちら https://www.heeze.co.jp/

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