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ウーバーイーツ(料理宅配サービス)を利用して売上を伸ばすには?

  出前・宅配 牧泰嗣 SPECIAL
牧泰嗣 SPECIAL

出前・宅配コンサルタント

有限会社マクウェル 代表 牧泰嗣

指導歴12年。これまでに118店舗で実績を上げてきた辣腕コンサルタント。各会社、店舗の状況にあわせ、確実に収益の上がるオリジナルの出前・宅配ビジネスづくりを指導。

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米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズの日本法人が料理宅配サービス(ウーバーイーツ)を日本でスタートさせました。

宅配代行は、初期投資が必要なく、出前サービスが始められるのは大きなメリットです。さらには、アルバイトなどのスタッフが思うように集まらない現状ではとてもありがたいサービスです。

既存店に出前をプラスすれば、新しいマーケットが加わり、新規のお客様も増えるので売上は伸びていきます。さらに出前のお客様が来店してくれるため、出前を始めると店にもメリットがあります。

今までのコンサルティングの経験からすれば、出前を導入した店舗の売上は1店舗当たり1.5倍~3倍になっています。

しかし、配送代行(デリバリーの外部委託)を利用すれば簡単に売上が伸びるかといえば、決してそんなことはありません。

出前で売上を伸ばすために、リピーターを増やすために、考えておかなければならない点がいくつかあります。

1.商品は出前向けの仕様になっていますか?

店で料理を提供する場合には、食器などにも気配りをして、器も含めて美味しそうに演出をしています。ところが、それをそのまま使い捨ての容器に入れてみると、とても安っぽく見えることがあります。

「料理は目でも食べる」と言うように、出前用の使い捨て容器に入れても美味しそうに見せることが必要です。

また、バイクや自転車で配達しているときに振動を受けますから、揺れても容器の中の商品が動かないように、ソースや汁などの液体がこぼれないような工夫もしておかなければなりません。

2.写真は美味しそうに撮れていますか?

お客様に注文したいな、食べてみたいなと思わせるのは、写真次第です。美味しそうな写真であれば注文が入りますが、どんなに美味しい商品であっても写真が美味しそうに見えなければ注文数は減ってしまいます。

店ではメニューが文字だけであっても、スタッフが商品説明をすることができますが、出前の場合はそれができません。

出前・宅配の場合は、文字だけのメニューと写真入りのメニューでは40倍ほどオーダーの差が出ます。そして、美味しそうな写真とそうでない写真でも10倍以上の差が出ています。

3.来店用と出前用、それぞれのオペレーションは出来ていますか?

お客様が食事をする時間はほぼ同じですから、来店のお客様も、出前のお客様もほぼ同じ時間に集中します。多くの場合、来店のお客様を優先にする傾向がありますから、どうしても出前が後になってしまうことがあります。

出前の場合、約束の時間に遅れることは、お客様の印象は非常に悪くなり、美味しい料理も不味く感じてしまいます。

特にランチタイムや来客時のおもてなしなどの遅配は、二度と注文が来ない致命的な痛手となります。

さらに、これから年末年始に向けての繁忙期は来店も出前も集中することが予想されますから、そのための対策は絶対に必要です。

4.デリバリースタッフはちゃんと教育されていますか?

店であればスタッフに問題があればすぐに指導できますが、デリバリー・スタッフの場合は客先での対応は店ではわかりません。

スタッフの態度が悪かったために、デリバリーを利用しなくなったお客様も大勢いますし、サイレントクレーマーにもなりかねません。

客先ではデリバリースタッフが店の顔です。しかし、外部委託の場合は誰が来るのかはわかりません。

スタッフは空いた時間を利用し、その場にならなければどこの店の商品を配達するのかを知りませんから、高級店の商品をデリバリーするのにジーンズにTシャツなんてことも充分考えられます。

スタッフも店挌にあった服装と接客が、デリバリーでも大切なのです。外部委託の場合は、スタッフを教育・コントロール出来ないのはデメリットになります。

5.宅配代行の対象エリアに入っていますか?

現在、ウーバーイーツを利用できるのは渋谷区、港区などの超都心部だけです。今後エリアを拡大していくようですが、このサービスは一定時間内にある程度以上の件数を処理しなければ利益が出ないので、企業や人口が密集している大都市圏に限られるでしょう。

これは、ウーバーイーツに限らず、同じようなデリバリーサービスをしているファインダインや出前館なども都心部だけです。それ以外の地域では利用はできません。

デリバリーを外部委託するメリットはありますが、当然費用がかかります。ウーパーイーツは、飲食店からの費用を公表していませんが、他の宅配代行業では売上の30~35%を代行料として課金をしています。

一方、出前・宅配を自前で行う場合は、デリバリーコスト(配達人件費)10~15%、販促費3~8%ですから、合計13~23%です。

おおよその目安として、出前・宅配の月商が50万円より低ければ代行サービスを使うメリットはありますが、月商が80万円~100万円以上あれば初期投資の回収を含めても、自前で出前・宅配を行った方が利益は確実に出ます。

その分、スタッフ管理等の業務は増えますが、自前で行えば顧客データが活用できるメリットも忘れてはなりません、

宅配代行(デリバリーの外部委託)にしても、自前で行うにしても、出前・宅配は売上を伸ばしていく大きな武器になることは間違いありません。

出前・宅配は、高齢化、女性の社会進出、一人暮らしの増加などで、これからますます需要が見込める業態です。

いずれの形態にしろ、自店にあった方法で、出前宅配に取り組んでみることをおすすめします。

 

【出前・宅配の視点】これから儲かる「お届けビジネス」のポイント
牧泰嗣

出前・宅配コンサルタント

有限会社マクウェル代表

牧泰嗣

執筆者のWebサイトはこちら http://dtbc.jp/

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