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小さな成功体験を積み重ねて、高い目標を目指す

  成長支援部づくり 岩井徹朗 SPECIAL
岩井徹朗 SPECIAL

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社 代表取締役 岩井徹朗

会社の大元となる「総務」を革新すれば、すべての事業部に影響を与え、顧客志向になり、驚くほど業績が伸びる。経営者が着手すべき、「成長支援部づくり」を指導。

小さな成功体験を積み重ねて、高い目標を目指す

「最初はお金で釣ったんです!」

先日お話をお伺いしたとある中小企業のA社長。ある目標を達成するために、最初は一人で頑張っておられました。しかし、途中で「このままでは無理」と感じて、社員を巻き込むことを決断されました。

まずは、なぜこの目標を取組むのかという目的を全体会議で発表しました。この目的がハッキリしていないと、目標も途中で腰砕けになります。

次に、選抜メンバーを募ってプロジェクトに取組むことにしました。当初は5人ぐらいのプロジェクトメンバーで進めたかったのですが、なかなか手を上げる人がいません。そこで、1番成果を上げた人には10,000円、2番目の人には6,000円・・・というようにニンジンをぶら下げることで、なんとかメンバーを集めました。

ただ、目標を掲げただけでは進捗しません。そこで、毎月1回のペースで進捗会議を開き、目標に対して実績はどのくらい積み上がっているか、進まない場合はどんな課題があるのか、その課題をクリアするには何をしたらよいか、をきめ細やかにフォローアップしました。

また、長期的な目標を達成するためには、1年で終わらせたのではダメ。このため、「なんだかみんな楽しそう」という雰囲気を出すために、毎月の進捗会議ではお茶と美味しいケーキも用意したそうです。

このような涙ぐましい努力の甲斐あって、今ではほぼ社員全員がそのプロジェクトに参加することに成功。結果として直前期の決算では売上が2億円以上増えたとのことでした。

これが大企業であれば、某大手企業のように、「チャレンジ!」という号令の下で、
社員がなんとか自分たちで工夫してやるのかもしれません(苦笑)。また、中小企業であっても、創業者であれば、そのカリスマ性を持って、社員を動かすことができるのかもしれません。

しかし、二代目、三代目の社長になると、創業者ほどのカリスマ性がない場合がほとんどです。また、社員の気質も以前とは大きく変わっており、たとえ上から言われても、やりたくないことにはあまり積極的に取り組もうとしません。

だから、A社長のように、時には特別手当という形で目の前にニンジンをぶら下げたり、盛り上がって、楽しそうな雰囲気を意図的に作り出したりして、徐々に社員を巻き込む工夫が必要になってきます。

また、社長としては、社員に対しても、社長と同じ視点に立って仕事に取組んでほしいという気持ちになるのはよく分かります。しかし、その状態にまで持っていくにはかなりの時間がかかります。この場合は、最初から完璧を求めないことがポイントです。

例えば、文章を書くのが苦手な社員に、いきなり「毎日一つブログを書いてアップしろ!」と指示をしても、やがて止まってしまうケースが大半です。

「まずは3行でも良いから書いてみる→徐々に文字数を増やす→見込み客にセールスしたい内容を盛り込む」「最初は文字だけもOKとする→慣れてきたら、写真も貼り付ける→次には動画にも挑戦する」というように、段階を踏んで質と量をアップさせましょう。

先のA社長も他社が取組んでいる身近で簡単な事例を紹介して、「こんな感じていいから、まずやってみて」と繰り返し社員に説いておられました。

高い階段でも一段ずつ上がれば、必ずゴールまで届きます。小さな成功体験を積み重ねることで、最初は腰が引けていた社員も徐々にやる気を出します。小さな火種を根気よく燃やし続けて、燃えさかる炎に成長させましょう。

 

【総務の革新】成長支援部づくりで業績を伸ばす経営視点
岩井徹朗

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社代表取締役

岩井徹朗

執筆者のWebサイトはこちら https://www.heeze.co.jp/

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