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第40号:成長企業は価値を極める。衰退企業はリスクヘッジに走る

SPECIAL

ミッションマーケティングコンサルタント

株式会社サンアスト

代表取締役 

これまで500社以上の支援から編み出した、顧客満足と収益の最大化を、同時に実現していく独自の手法「ミッションマーケティング」の創始者。飲食店、ホテル、住宅関連、サービス業、学習教育企業…など、お客様思考がなかなか利益につながらずに悩む経営者に、収益をもたらし大きな成長を実現させるコンサルタントとして評価が高い。

最近、経営相談に来られる方から、新しいビジネスモデルに関する相談を受けることがよくあります。自分で考えたビジネスモデルが成功するかどうかと相談されますが、私は必ずそのビジネスを『何のために』やるのですかとお尋ねします。

なぜなら、「何をするか」よりも「なぜするか」が大切だからです。そこに成功と失敗の大きな分かれ目があるのです。

聞いてみると、東京オリンピック以降の景気低迷のことを心配し、会社のリスク分散をするために今から新しいビジネスモデルを構築しようと考える方が多いようです。自社のリスク分散のためにやるのか、消費者の問題解決のためにやるのか。ビジネスモデルそのものを考える前に、その点を見つめなければいけません。

なぜならば、新しく始めたビジネスモデルがたとえうまくいったとしても、顧客満足の追求のために常に商品やサービスの品質向上をしていかなければ、すぐに真似をされ衰退していきます。

逆に、消費者の問題を解決するために作ったビジネスモデルは、立ち上げに苦労しても商品やサービスのどこにお客様は価値を感じているのか、そのために何を追求していくべきか、そして何をしてはいけないのか、ということを理解できていれば、最終的にお客様に支持されるお店になっていけます。

すなわち、ビジネスにおいて最も重要なのはお客様の期待に応え続けることなのです。お客様は商品に飽きているのではなく、売り方に飽きているのです。

リスク分散のために始めた新規ビジネスにより経営が複雑化し、顧客視点を見失なっていけば、結果的に自社にとって更なるリスクになっていきます。

将来のためのリスクヘッジを考えるとするならば、今のお客様のニーズを理解して期待に応え続ける仕組みを作り上げることが大切です。

 

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