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スタッフのやる気と業績向上の関係性

  ホスピタリティビジネス 船坂光弘 SPECIAL
船坂光弘 SPECIAL

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社 代表取締役 船坂光弘

「お金になるホスピタリティビジネス」構築の専門コンサルタント。ホテルやウェディングビジネスのみならず、異業種のホスピタリティを軸とした新ビジネス立ち上げも指導。

当コンサルタント開催セミナーがあります。

『スタッフのやる気』が高まれば、『業績』が上がると思われがちですが、ただ単にやる気が上がれば業績に結び付く訳ではありません。

私も色々な現場にお邪魔すると、スタッフのやる気を上げる為に必要以上に褒めたり、持ち上げたりしているリーダーをよく見かけますが、結局、それが結果に結びつかなければ単に甘やかしているだけになってしまいます。

従って、スタッフのやる気向上と業績向上に繋げる為には重要なポイントがあり、そのポイントをおさえていなければ、業績向上には結びつかないということです。

それでは、そのポイントとはどのようなことでしょうか?

やる気と業績を結びつけるポイントは大きく分けて3つあります。

まずひとつ目が『会社の価値観との適合性の高さ』です。

スタッフ自身のやる気と会社の価値観や方向性が同じ時に、業績に大きく貢献します。

例えば、自動車販売で新車が新発売となり、会社としても何とかしてその新車を売って業績を上げたいといったことはよくあります。

その際に、そのスタッフ自身が新発売の新車をすごく気に入って、好きになったら、その車を売ることに意欲が増して、人一倍、その車を売る可能性が増します。

つまりスタッフのやる気と会社の方針とが適合して業績が向上することになります。

従って大切なことは『スタッフが売りたい商品をつくる』ということにもなり、逆に言えば会社の方向性がスタッフの意向と合っているかの確認も大切なプロセスであるということにもなります。

自動車販売のように、自分の意向で新車のデザインや性能を変えることは難しいケースもありますが、身近な例でいうと、あるレストランでドリンクの単価アップをするという会社の方針があり、ホールスタッフが自分達で新商品を考えるというミッションが会社から与えられました。

そのスタッフ達は、女性向きなドリンクのアイテムが少ない点からオリジナルのカクテルを考えて、それを販売したところドリンクの単価が倍増したという事例もあり、自分達の愛せる商品は、主体的に売る傾向があります。

会社の方針とスタッフをうまく巻き込んでやる気を引き出し、業績に結び付けた好事例です。

ふたつ目は『仕事に対する支援の多さ』です。

今、どこの現場も人が少ない中、組織のリーダーもプレイングマネージャーとしてスタッフの役割を担っているところも少なくありません。

従って、どうしてもスタッフひとりひとりへのフォローが手薄になってしまいがちです。

先日もある企業様でリーダーにヒアリングを実施したところ、

『リーダーとしてやることが多すぎてスタッフの面倒を見れない』という声が多く挙がりました。

そうなるとスタッフは放置状態となり、アドバイスももらえずにスキルアップもできずに、やる気も業績も上がりません。

そこで大切なのは、スタッフへの支援です。

ある企業では毎週スタッフの30分面談を仕組化しているところがありまます。

スタッフが何を考え、何に悩んで、困っているかをヒアリングしアドバイスすることで、上司との信頼関係が増し、その時にスキルアップやキャリアアップの話しができたり、悩みも解決してあげられるので、定着率や業績が向上したとのことでした。

どんなに忙しくても『スタッフを支援』する時間を捻出することは、スタッフのやる気にも、業績にも繋がるということです。

人員体制という点でも企業全体の課題はあるのでしょうが、まずは工夫をしてスタッフを支援する仕組みを構築することは効果的です。

そして3つ目が『職務に関する自己評価の高さ』です。

スタッフ自身は自分の仕事に関して意義を感じているかどうか、自分の職務に関して評価が高いかどうかということが業績に大きく貢献します。

例えば、レストランでソムリエに、厨房が足りないからキッチンに配属することになった際に、よほど料理の勉強ができて嬉しいと考えるスタッフであれば良いのですが、『自分はお客様にワインをお勧めする為ににこの仕事に就いたのに・・・』と思ってしまわれたら、キッチンでも生産性の上がるパフォーマンスができない可能性が高いということです。

どの会社でもみんなが働きたい部署で働けるわけではないと思いますが、そのソムリエのスタッフにもただ単に移動を伝えるのではなく、きちんとキッチンに異動する意義を感じてもらい、腹落ちしてから異動させないと、本人の納得がないままだと生産性は上がりません。

つまり、逆を言えばスタッフ自身が、現状の職務に仕事のやりがいや意義を感じていれば、モチベーション高く仕事を遂行することとなり、業績にも繋がるということになります。

まとめると、

スタッフのやる気向上=業績向上の為の3つのポイントは、

①会社の価値観との適合性の高さ

②仕事に対する支援の多さ

③職務に関する自己評価の高さ

です。

何故、スタッフのやる気を高める必要があるか?

それはもちろんスタッフがイキイキ働ける職場環境をつくる目的もあるのでしょうが、やはり業績が伴うことが重要であり、それが最終的にスタッフの処遇にも反映され、彼らの幸せにも繋がります。

あなたの会社では、どれだけスタッフのやる気を引き出せていますか?

それは業績に繋がっていますか?

 

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【経営コラム】ホスピタリティで新ビジネスを生み出す視点
船坂光弘

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社代表取締役

船坂光弘

執筆者のWebサイトはこちら http://www.thehospitalityteam.jp/

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