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「働きやすい」職場づくりの落とし穴。「働きがい」意識を高めるポイント

SPECIAL

業績を伸ばす、アクティブメンタル体制コンサルタント

株式会社ココティアコンサルティング

代表取締役 

これまで2,500件以上の労働者のメンタルヘルス相談を受け、対応・解決してきたスペシャリスト。独自の「アクティブメンタル」体制構築で、多くの企業を支援する専門コンサルタント。中小企業が業績を上げ、持続的に成長、繁栄していくために必要な、社員が心身共に健康でイキイキ仕事に熱中し、能力を最大限に発揮できる職場環境を作りあげるオリジナルプログラムとして、いま大きな注目を浴びている。

「自分は今、人に喜ばれる仕事をしている」と胸をはって言える社員が働く職場は、間違いなく働きがいがある職場です。しかも、一人の社員だけではなく、共通価値として職場全体で共有されている場合は、間違いなく顧客にも「自分たちは大切にされている」という実感を与えています。

さて、3人の石切り職人の話をご存じでしょうか。こんな話です。

ある町で、新しい教会を建設するために3人の石切り職人が働いていました。そこへある旅人が通りかかりました。

旅人は、1人の石切り職人に尋ねました。「あなたは、何のためにこの仕事をしているのですか?」

彼は、ぶっきらぼうに答えました。「生活をするために決まっているじゃないか。金を稼ぐためさ」

旅人は、2人目の石切り職人に同じ事を尋ねました。2人目の職人の答えはこうでした。「この大きくて固い石を切る為に悪戦苦闘しているのさ」

旅人は、3人目の石切り職人に、同じ事を尋ねました。その石切り職人は目を輝かせ、こう答えました。「多くの人々の安らぎの場となる教会を造っているんだ」

3人目の職人はおそらく、自分の仕事が社会にどのように役に立つのかを理解し、誇りを持ってイキイキと仕事をしている人でしょう。

これを個々の職人の意識、価値観の違いだと個人の問題としてとらえるか、そうではなく、組織の問題であり、その組織の長である社長自らが関わるべきことなのかと捉えるかで、その組織の有り方、業績までもが大きく変わってきます。

御社ではどうでしょうか。逆に言うと、社長が積極的に関わることで、組織全体が、社員の意識が大きく変わる可能性があるということを知っているかどうかが、大きな差となるというわけです。

ある外資系企業では、外国人の社長がほぼ3年という周期で交代になるということが当たり前になっていました。日本に赴任した新社長は、ここで自分の業績を本社に認めさせることで懸命にアピールをし、より高いポジションで本国の本社に戻っていくということが続いていました。

ところが、ある時期の社長の考え方は違っていました。社員を理解したいと考え、積極的に社員の話を聞いて回ったのでした。普段から会社のフロア内を歩き回り、社員に話しかけるということを徹底したのです。意識的に社員と交流するという機会を作っていたのです。

最初は構えていた社員の方もだんだんと慣れてきて、時折、笑いが起きることもあったのです。社員との距離がしだいに縮まり、しまいには、「あの社長のために頑張ろう」という気持ちが芽生えてきたといいます。そして社長が「仕事の意義や重要性」について語る言葉に耳を傾けるようになったのです。

今、社員が求めているのは「働きやすさ」だけではありません。「働きがい」を求めているのです。働きがいを感じるには、自分に与えられた仕事がどのように社会に、人に役にたっているのか、どのように人を喜ばせているのかを知る必要があります。それを腹落ちさせることが大切なのです。

人というのは顧客とも限りません。職種によっては、社内の人に役に立つという仕事もあります。その場合でも同様です。自分の仕事が職場でどのように役に立っているのかを感じることが出来るか。つまり、個々の社員の自己効力感を高めることが「働きがい」につながるのです。そのためには、「仕事の意義や重要性」を常に、繰り返し伝え続ける必要があります。

「働きやすさ」を追求し、制度を導入して上辺だけ立派に整えても、社員にはその取り繕った感がすぐに見抜かれてしまいます。当社のコンサルティングでは、「仕組み」を作るということを言っているため、制度を導入するなどのハード面を構築すると思われることも多いのですが、実は、職場環境改善に不可欠なのは、社員の心にアプローチする方法なのです。

御社では、社員の心に響くマネジメントを行っていますか。

社員の「働きがい」意識を高めるアプローチを行っていますか。

 

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