東京モーターショーに見る価値ある変化の捉え方

  商品開発 四谷剛毅 SPECIAL
四谷剛毅 SPECIAL

商品開発コンサルティング

株式会社シンプルテックプラン 代表取締役 四谷剛毅

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

当コンサルタント開催セミナーがあります。


ビジネスに通じる変化をどのようにして捉えれば良いのか?
私が中小企業の経営者の方に聞かれる重要なテーマの一つです。
先週、そのヒントになるような出来事があったので、今回は、そのことについて書いてみたいと思います。

先週、同時期に2つの大きなイベントがありました。

一つは、東京モーターショー。
東京開催で、10/28から11/5の一般公開日とプレビューデー合わせて、77万人の人出(主催者発表)。
もう一つは、大道芸ワールドカップ。
静岡開催、11/2から11/5の期間で、184万人の人出(主催者発表)。

一見、まったく関係の無い二つのイベントですが、この二つの数値(事実)を見て、皆さんはどう思われましたか?

「まあ、そうだろうな」と思われた方は、ここから先は、あまり読む必要はないかもしれません。しかし、少しでも「意外に」思われた方は、これから書いてあることを読む価値があると思います。

東京モーターショーは、言わずも知れた2年に一度開催される自動車ショーの一大イベントです。全国ニュースにも何度も取り上げられ、各社のトップがスピーチするなど、連日、報道されています。EV化や自動運転化など話題性もあり、業界関係者だけでも相当な人が押し寄せたはずです。
しかし、今回は、前回より4万人少ない77万人の結果でした。最初の日曜日が台風に見舞われたとか、直前に不祥事があったとか、色々とあるかもしれませんが、少し寂しい結果です。

一方の大道芸ワールドカップ。世界中の大道芸人が毎年この時期に集まって静岡市で行われる、知る人ぞ知るイベントです。それにも関わらず、184万人の集客です。
集計方法等の違いもあるとは思いますが、モーターショーに対して、期間は短く、全国報道も少なく、訪れるのは一般客ばかり。しかも毎年開催されている。それにも関わらず、圧倒的な集客力です。

この「自動車ショーより大道芸の方が人が集まる」という意外だけれど紛れもない事実に触れたときに、どう感じるか?
これが今回のポイントです。

変化には、大きく2種類あります。

一つは、だれもが認識している変化。
例えば、日本の少子高齢化や人口減少、人出不足(労働人口の減少)など。
今や日本人のだれもが認識しています。

もう一つは、まだ、多くの人が気づいていない変化。
例えば、日本では、自動車ショーより大道芸の方が人が集まるようになったという変化。
これは、それほど認識されていません。意外に思われる人の方が多いはずです。

ビジネスチャンスになるのは、確実に後者です。
まだ、多くの人が気づいていない変化、意外な変化、これまでの認識とは異なる変化、これらの変化に、いち早く気付くことができた場合、その変化は、大きなビジネスチャンスになります。

人間の脳には、統一性、一貫性が保てなくなるような情報を避けようとする があります。この癖のせいで、多くの人は、現実に今、起こっている変化であっても、意外な変化の場合は、無視したり、はっきり認識しようとしなかったり、拒絶したりします。
逆にこれが、ビジネスチャンスを生みます
このような中で、いち早く意外な変化に気づき、対応することができれば、ライバルが極端に少ないブルーオーシャンに出て、ビジネスチャンスを手に入れることができます。

知の巨人ドラッガーは、「予期せぬ成功」「予期せぬ失敗」という言葉で、このことの重要性を説いています。

自動車ショーより大道芸の方が人が集まる。

これを「ふーん」と聞き流したり、見過ごしていては、そこから何も読み取ることはできません。

そうではなく、「え、なんで?」と、意外過ぎる変化が発生した要因を読み解くこと。すると、それまで認識していなかったビジネスチャンスに気づくことにつながります。

あなたは、日頃、このような統一性の無い意外な変化にしっかりと着目できていますか?変化と一緒に、大きなビジネスチャンスを 見逃さないようにして下さいね。

 


当コンサルタント開催セミナーがあります。

売れる商品開発を実現する社長の視点
四谷剛毅

商品開発コンサルティング

株式会社シンプルテックプラン代表取締役

四谷剛毅

執筆者のWebサイトはこちら http://stecplan.com/

当社の関連商品を販売しています。
月刊誌(無料)登録フォーム

×