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未知の世界へ踏み出すときの「不安」を克服する方法とは?

  商品開発 四谷剛毅 SPECIAL
四谷剛毅 SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン 代表取締役 四谷剛毅

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

「開発が上手くいくのか、結果が不安でしかたがない」
先日お会いした、ある経営者の方のセリフです。

多くの企業や人が開発に取り組めない、躊躇してしまう最大の原因が、この「不安」という感情です。今日は、この克服法について、書いてみたいと思います。

人間だれしも、新しいことに挑戦するとき、未知の世界へ踏み出すときは、不安です。
未知の世界では、手順もマニュアルもなく、何が正解かも分からず、上手くいくのか何の保証もない状況です。それでも、前に進んでいかなければなりません。そこには、たいへんな恐怖があり、直面する人は、誰しも不安を抱えます。

開発という行為は、この未知の世界への突入の典型例です。
開発に関わる人は、絶えず不安にさらされ、不安と戦い続けることになります。特に、開発を推進する役割の経営者やリーダーは、自分自身だけではなく、関係者の不安にもさらされるため、その不安感、恐怖感は、相当なものになります。

おそらく冒頭の経営者も開発に取り組んでいるからこそ、相当な不安にさらされているのでしょう。それでも普段は決して不安を口にせず、がんばっておられるのだと思います。それが、つい、私の前では、心の奥底に閉じ込めていた感情が出てしまった。そう理解しています。

よく言われることですが、この「不安」とうい感情は、非常に弊害の多い感情です。中でも最大の弊害は、「行動を止めてしまう」という点にあります。
開発でも、ひとたび不安に支配されてしまうと、そこから先に進めなくなってしまうことがよく起こります。

ですので、経営者は、開発に取り組む際に自分自身や関係者が「不安」という感情に支配されないように進めていく必要があります。

では、どうするか。

私が長年、開発に取り組んできた中で、心がけてきたことをご紹介したいと思います。それは、大きく二つあります。

まず、一つ目です。

一つ目は、「試すという行動指針を持つこと」です。

当たり前のことですが、新しいことに挑戦するとき、それが新しければ新しいほど、最初から上手くいく、想定通りに進む確率は極めて低くなります。
それを、「成功しなければ」と思えば思うほど、不安が高まるのは、当然です。
その結果、不安に支配され行動できなくなってしまっては、成功は望めなくなります。
「成功しなければ」と思えば思うほど、成功が遠ざかる結果になってしまいます。

これを防ぐには、「ひとまず試す」くらいの気持ちで行動するのがちょうど良くなります。「上手くいくかどうかわからないけど、まずは、やってみよう」というくらいに考えると、不思議なことに行動できるようになります。

「そんな不謹慎な、社運のかかった開発でそんな姿勢でどうするんだ!!」と思われるかもしれません。

でもよく考えてみて下さい。

「成功しなければ」と気持ちを縛った結果、不安に支配され、行動できなくなってしまっては最悪です。そうなってしまっては、成功も何も、結果すらでません。
試すという気持ちで行動に移すことができれば、少なくとも結果は得られます。

発明王エジソンが、成功するために無数の失敗を積み上げたことは有名ですし、日本を代表する技術者であり名経営者である稲盛和夫氏も開発に取り組む際には「楽観的に行動せよ」と説いています。本田宗一郎氏の行動指針も「やらまいか」ですよね。

人が未知の世界で前に進んでいくためには、「試す」という行動指針が大切なんです。

「でも開発には期限がある。いついつまでに成功させなければならない。試すなんて悠長なことは言ってられない。」そう、おっしゃられるかもしれません。

逆に、だからこそ、不安にさらされ行動を躊躇してしまう、立ち止まる時間を無くさなければなりません。
そのために、「試す」ことで直ぐに行動することです。急いで、次々に試すことです。試しを増やし成功する方法を早く見出すこと。未知の領域で成功するためには、欠かせないことです。

そして、私が心がけてきたもう一つの視点です。

それは、相談相手を見つけること

「試す」という行動指針を持ってしても、未知の領域での恐怖感にはすさまじいものがあります。なかなか上手くいかないことが続くとどうしても、不安やあきらめの感情が大きくなってしまいます。こんな時、最後に頼りになるのが、良き相談相手です。
どんな人が良き相談相手になるかというと、同じのような挑戦をし、それを乗り越えてきた経験者です。

こういった経験者は、挑戦渦中の人の感情の動きを良く理解しています。また、その感情をコントロールし克服する方法も経験しています。そういった良き相談相手、理解者を持つこと。最後の最後で、開発の成否を分ける重要なポイントです。
長くなったのでさらりと書きましたが、とても重要なことです。

あなたの開発は、前に進んでいますか?
もし、行動が止まっているとしたら、まずは、何か試してみましょう。
そして、もし、本当に行き詰っているとしたら、経験者に相談しましょう。
立ち止まっている時間はありません。こうしている間にもライバルは前に進んでいます。

 

売れる商品開発を実現する社長の視点
四谷剛毅

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン代表取締役

四谷剛毅

執筆者のWebサイトはこちら http://stecplan.com/

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