スタッフが同じ方向を向き、組織に相乗効果を生む仕組みとは?

  ホスピタリティビジネス 船坂光弘 SPECIAL
船坂光弘 SPECIAL

ホスピタリティビジネスコンサルティング

ザ・ホスピタリティチーム株式会社 代表取締役 船坂光弘

「お金になるホスピタリティビジネス」構築の専門コンサルタント。ホテルやウェディングビジネスのみならず、異業種のホスピタリティを軸とした新ビジネス立ち上げも指導。

当コンサルタント開催セミナーがあります。


経営者やマネジメント層から出る課題として必ず耳にするのは、

  • スタッフが同じ方向を見て仕事ができていない
  • スタッフ間のベクトルが合っていない

という課題です。

同じ考えや価値観を持ったメンバーばかりではないことは分かった上で、その多様性を受け入れ、そのメンバー達を協働によって、マイナスではなく、プラスに導くにはどうしたら良いのでしょうか?

私がサポートさせていただいている、あるサービス業のグループ企業があるのですが、年に2回、各店舗を廻り皆のベクトルを合わせるセッションを実施しています。

その企業は全国に20店舗ほどあり、店舗の大きさも様々で、5名程度の店舗もあれば、40名近い店舗もあります。

その企業の課題として、皆の考え方がバラバラで同じ方向を向けていないことが課題であると共に、サービス業である以上、皆が気持ちよく働ける職場環境がないと、結局はお客様に良いサービスができないという想いのもと、社長と話しあってある施策を始めました。

それは、年に2回経営理念に紐づいた、自店舗のビジョンを店舗全員の合意で決めてそれをルール化し、皆でそれを進捗管理し、守っていくという仕組みです。

当コンサルタントの関連商品を販売しています。

例えば、行動指針に「気持ちの良いあいさつ」とあれば、その気持ちの良い挨拶とは具体的にどんな挨拶かを店舗全員で考えてルール化します。

ある店舗は「へそを向けて挨拶」をルール化して、「へそを向ける=相手に体を向ける」ということになるのでそれが気持ちの良い挨拶であると定義しました、ある店舗では「挨拶ゾーンで大きな声で挨拶」とし、朝出勤時に皆の前で挨拶をする際に、挨拶ゾーンという挨拶をする場所を決めて、そこで必ず大きな声で挨拶をするということをルール化しました。

それを日々全員に徹底をさせて1週間ごとに振り返り、その反省を次の1週間に生かすことを半年間繰り返します。

そして半年後に振り返り、次の半年に新しいテーマを設定します。

この他にも、この企業では行動指針の中にチームワークや目標達成、正確性、仲間を大切にする等、10個の行動指針があるので、その店舗の優先的な課題に合わせてテーマを決めて、それに対して皆で守るべきルールを全員合意の基で設定します。

このようなことを既に3年間くらい継続しているのですが、回数を増すごとに、組織内のコミュニケーション、店舗のムード、結束力が増しているのが明らかに分かります。

このように、経営理念と普段の職場の課題を照らし合わせて、自分達が「できていること」、「できていないこと」を全員参加でブレストで抽出して、その解決策を全員で合意の上で決めて、それをルール化しながら日々徹底していく。

経営理念という企業にとって絶対的な価値観に基づいているので、会社の向かう方向性と職場の課題解決の方向性が自ずと一致するという点も大きな成果に結びついている点です。

組織内の方向性を合わせるプロセスは、

①会社の方向性(あるべき姿)が明確にする(経営理念・行動指針)

②会社の方向性(あるべき姿)に対して足りないこと、ギャップ、課題を抽出する

③課題に対して、具体的な意識変容、行動変容を自分達で合意の上決める

④具体的な行動に対しての評価基準を決める(5点満点等)

⑤進捗確認の頻度と方法を決める(チェック者が1週間交代で当番制等)

⑥進捗チェックのフィードバック、共有方法を決める(毎週月曜日前週の振り返りを朝礼で発表等)

⑦半年後に振り返り、できていなければ同テーマ、できていれば新テーマを取り組む

⑧繰り返すことで、組織内の方向性やベクトルが揃う

サービス業の現場は、対お客様ももちろんですが、職場内の人間関係が、職場のムードとなり、それが各スタッフのモチベーションや、顧客満足度、定着率、生産性に大きく影響します。

そこの組織の課題を放置して生産性を語っても、根本的な解決に至りません。

目の前で同じ組織なのに、組織の結束力の醸成によって、売上が2倍にも3倍にもなった組織も沢山見てきています。

つまり組織を生かす、スタッフを生かすことが一番伸びしろがある戦略であり、個ではなくチームの協働によって相乗効果が生まれる環境を作れるがどうかが重要です。

皆さまの会社では、スタッフの協働によって相乗効果が生まれていますか?

 


当コンサルタント開催セミナーがあります。

【経営コラム】ホスピタリティで新ビジネスを生み出す視点
船坂光弘

ホスピタリティビジネスコンサルティング

ザ・ホスピタリティチーム株式会社代表取締役

船坂光弘

執筆者のWebサイトはこちら http://www.thehospitalityteam.jp/

当コンサルタントの関連商品を販売しています。
当社の関連商品を販売しています。
当コンサルタントの執筆書籍をご案内
月刊誌(無料)登録フォーム

×