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第93号:意識決定できない経営者が会社の危機を招く

  ミッションマーケティング 佐治邦彦 SPECIAL
佐治邦彦 SPECIAL

ミッションマーケティングコンサルティング

株式会社サンアスト 代表取締役 佐治邦彦

これまで500社以上の支援から編み出した、顧客満足と収益の最大化を、同時に実現していく独自の手法「ミッションマーケティング」の創始者。飲食店、ホテル、住宅関連、サービス業、学習教育企業…など、お客様思考がなかなか利益につながらずに悩む経営者に、収益をもたらし大きな成長を実現させるコンサルタントとして評価が高い。


ある工務店の経営者さんから先日、経営相談を受けた時のお話です。
「私はこれからの時代に人材育成をすることこそが最も企業の差別化になると考え、社員育成に力を注いできましたが、なかなか思うように育っていなくて困っています。特に幹部社員の育成に頭を抱えています。何が問題なのでしょうか」
という相談でした。

そこで、幹部育成のためにどんなことを行っているか問うと、
「日頃から幹部の意見を積極的に取り入れビジョンや戦略なども一緒に考えている。外部研修も積極的に取り組んでいる。しかし、なかなか業績にはつながらない」
という答えが返ってきました。

そこで次に、幹部社員にどのように育ってもらいたいですかと質問させていただいたところ、社員さんに自主的に物事を考えて行動できるようになってもらいたい、社員さんたちのやりたいことを実現出来るような会社にしたいと考えているということでした。

このように社員さんを第一に考えるタイプの経営者は、それ自体は良いことなのですが、問題があります。このようなタイプの経営者に共通している問題点は、経営者が行うべき意思決定と、現場が行うべき意思決定の違いが理解できていないことです。

経営には、進むべき方向を明確にする戦略的な意思決定と、その決められた戦略の中でどのように実践しているかという戦術的な意思決定があります。戦略的意思決定は経営者が行うことが重要なのですが、戦略を決めかねて社員さんの意思にゆだねてしまう経営者の方が多いのです。

戦略は経営者が決めるべきです。

成熟した経済で重要なことは、何をしたら儲かるかではなく、何を目的に経営しているのかです。その目的さえ明確になれば、そこに向かって商品はどのように改善すると良いのか、価格はどう設定すれば良いのか、サービスはどのように改善すべきかという判断基準が明確になり現場の幹部社員が意思決定しやすくなります。

すなわち、経営者が行うべき仕事の役割を明確にしていないことが大きな問題なのです。

幹部育成に悩むあなた、自分が行うべき意思決定を社員さんにさせていませんか?
先行きの見えない時代だからこそ、あなた自身があなたのやりたいことを明確にし、全社で一丸となって努力しなければなりません。。

今一度、自分に向き合い、自分が仕事を通じて何をしていきたいのかを考えてみてください。

 


お客様思考と収益力を高める経営視点
佐治邦彦

ミッションマーケティングコンサルティング

株式会社サンアスト代表取締役

佐治邦彦

執筆者のWebサイトはこちら https://www.sunast.co.jp/

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