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サッカーの監督解任を受けてオーナー経営者が実践すべきこと

  成長支援部づくり 岩井徹朗 SPECIAL
岩井徹朗 SPECIAL

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社 代表取締役 岩井徹朗

会社の大元となる「総務」を革新すれば、すべての事業部に影響を与え、顧客志向になり、驚くほど業績が伸びる。経営者が着手すべき、「成長支援部づくり」を指導。

サッカーの監督解任を受けてオーナー経営者が実践すべきこと

サッカー日本代表監督のハリルホジッチ監督が解任されました。

他のスポーツに比べると、サッカーの場合、チームの成績が良くないと、比較的早い段階でまず監督が責任を取らされます。このため、今回の解任は「やや遅すぎたのでは?」という評価もあるくらいです。

では、解任された監督に指導力がないかと言えば、必ずしもそうとは限りません。

現にハリルホジッチ氏もなんやかんやと言われながら、日本代表チームをW杯予選突破させていますし、解任後も複数の国から監督のオファー就任の依頼が来ています。また、昨シーズン途中で浦和レッズの監督を解任されたペトロヴィッチ氏は、今シーズンからはコンサドーレ札幌の監督に就任しています。

つまり、指導力があって、他のチームからオファーがある監督でも、直接指導しているチームで結果を出さない限り、途中で解任される恐れがあるという訳です。

一方で、中小企業の経営者。

特にオーナー経営で、自分が会社の株を保有している場合は、よほどのことがない限り、解任されません。業績が悪かろうが、マネジメントに問題があろうが、何か対外的な不祥事でも起こして、自らその責任を取るという状況にならないと、その地位を保つことができます。

サッカーの場合、監督が変わると、選手の意識や起用法が変わり、悪かった状況から、抜け出すことがあります。浦和レッズも、今年解任された堀監督に昨年途中で代わってから、守備を中心にチームを立て直し、アジア・チャンピオンズリーグで10年ぶり2度目の優勝を成し遂げました。

では、トップがなかなか交替することのない中小企業では、悪い状況から抜け出すには、どうすれば良いのでしょうか。

人は自分が「変わりたい」と思えば、自ら変わることができます。経営者という人自体が代わらなくても、その経営者が「今の状況から絶対に抜け出したい」と心底感じていれば、意識が変わってきます。意識が変われば、気がつくポイントも変わってきます。

あるクライアントさんに、「『これは会社の経営理念と合致するなぁ』と感じたことがあったら、仕事やプライベートを問わず毎日書き留めて、報告してください」という課題に取組んでいただいたところ、「なるほど、こういうことかぁ」というように、だんだんと感度が上がってこられました。

ここで大事なのが、本気で変わりたいと思っているかどうか

変化する過程で、いろいろと反動が出てくるので、本気で変わりたいと思っていないと、すぐに元の鞘に収まってしまいます。それゆえ、実際に追い込まれてから「変えたい」と思うのではなく、まだ余裕がある間に「変えたい」と思えることがお薦めです。

クライアントさんを見ていても、トップが本気で「変えたい」と思っている会社は結果が出るのが早いです。しかし、「(まぁ、できれば)変えた方がいいよね」ぐらいの意識だと、社員もけっして本気になりません。

サッカーの監督解任は一種のショック療法。任期途中で解任される側からすれば、たまったものではありませんが、選手の奮起と意識改革を促し、チームを浮上させる手法としては一定の効果があります。

一方の中小企業の経営者。オーナー兼社長兼プレイヤーと、最低でも一人三役をこなしているので、一気に情勢を変えるには何かと難しい側面があります。そして、先の三役の中で、意識を大きく変えられるのは会社オーナーとしての経営者です。

オーナーとして、今の社長である自分を採点した時に何点になるのでしょうか?

もし、客観的に評価して合格点に達していないのなら、ダメ社長である自分をいったん解任し、可能性のある新しい自分を新社長に就任させましょう

どんなに優秀であっても、100点満点の経営者はいません。一段高い視点から全体を見てみると、変えるべき要素は必ず見つかります。

 

【総務の革新】成長支援部づくりで業績を伸ばす経営視点
岩井徹朗

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社代表取締役

岩井徹朗

執筆者のWebサイトはこちら https://www.heeze.co.jp/

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