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経営理念と多店舗展開

SPECIAL

フードビジネスの多店舗展開コンサルタント

合同会社フードビジネス多店舗展開研究所

代表 

フードビジネスの多店舗展開に特化した専門コンサルタント。3店舗を越えて本格的なビジネス展開を目指すとき、必ず手を打たなければならない様々な実務に精通。豊かなフードビジネス事業づくりを支援。

123理念と多店舗展開

先日お会いしたあるレストランの経営者に、なぜ店舗を増やしたいと思われるんですかと質問しました。
長年フードビジネスに携わって来られた経営者です。

21世紀型の外食のビジネスモデルを作りたいんですよ」「自分の考える理想的なFCビジネスモデルを作ってみたい」
こうおっしゃいました。外食の社会的な地位が上がって、みんなが幸せになれる仕組みづくりです。

いかがでしょか。皆さんはご自分の事業をどのように捉えて、どう表現されているでしょうか。

何の為にこの仕事をするんですか? どうして多店舗化するんですか? この仕事を通じて社会にどう貢献していくんですか?

経営者の方は多かれ少なかれどこかで、質問されたり、自問自答したりと、お考えになったことがあることではないでしょうか。

企業が成長していく中で、表現は変化していくのかもしれませんが基本の軸の考え方はぶれないものです。

フードビジネスをスタートするとき、多くの経営者の方は「成功して、いい生活がしたい」「ベンツに乗りたい」「ヨットを買って大海原をセーリングしたい」等々考え、また発言されているのを耳にしたことがあります。

大変な思いをすればするほど報われたい、一緒に頑張った家族に楽をさせたいと考えるのは普通の感覚でしょう。

スタート時の1〜2店舗ぐらいはまでは、一緒に頑張った仲間と年に一回海外旅行しよう、その為にみんなで頑張ろう!! 背中で自分の思いを見せていくことが可能な時期でしょう。

しかし、店舗数が増えて、従業員も増えてきた時にその答えで、みんなが一枚岩になって頑張れるでしょうか。社長のベンツを買うために頑張るんですか?!

経営理念は自分たちが、このビジネス、このお店がここに存在する意味、存在理由であると言えます。最初はそんなことを考える余裕もないかもしれません。
必死に汗をかいて、お客様に満足していただき、この店に来て良かったと喜んでいただきそのことに意味を見出しているんだと思います。

経営理念を決めるということは、じっくり考えて、悩んで。少なくとも明確な経営の方針がはっきりとして、過去を振り返った時我々は何を大事にしてきたのかじっくり考えて。本気で守り通すという覚悟を持って、全従業員とこの思いを共有し受け継いでいく価値観を作り上げることでしょう。

多店舗展開の中では、5店舗の壁を越えることはまさにこの経営理念が大きな力となります。

 多店舗展開で成功している経営者は必ず強い、目的意識を持っています。もっと社会のためにといった強い使命感を持っています。

「何のためにやるのか、なぜ多店舗化するのか」それが分かった時本当の多店舗化のスタートの時です。
逆に言うと、その答えが見つかるまでは多店舗化はしないことです。

経営理念、そのものがFC化を含めて店舗拡大期に大きく意味を持ってきます。 直営店での展開であれ、FCシステムで展開するのであれ今までとは状況が変わってきます。直営店で新たに採用した人に店の運営を任さなくてはいけなくなります。その時に同じ考え価値観を持って店舗運営に当たってもらうことが不可欠です。

また、FCシステムをとった場合でもFCジーになる経営者の方と、この「何のためにこのビジネスをするのか、理念の共有」は最重要な課題となります。その考え方に共感できない人と一緒に仕事をしてはダメなんです。曖昧にすると絶対に失敗しますし、途中で必ずトラブルが発生します。

会社はよくに例えられます。なぜ利益を出さなければいけないかという問いに、車を走らせるのにガソリンが必要です。そのガソリンを購入するためにお金が必要なんです、と。でも大事なのは車を走らせることではないんです、その車でどこに行こうとするかなんだと。

この会社の目的、この車でどこにいくんですか?

この仕事に携わるすべての人が、この仕事に意味を見いだし、この仕事を通じて社会に貢献していくという我々のメッセージを「経営理念」として表現してみましょう。じっくり悩んで、時間かかってもいいではないですか。

あなたは何のために、多店舗化をするんですか?

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