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チラシやDMはもう古いのか

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

店舗の集客方法にはさまざまな種類があります。今回はその中でもアナログ的なもの、チラシやDMについて触れていきたいと思います。 

近年ではデジタル的な、いわゆるSNSや検索連動型などウェブ上での広告を使った集客方法が隆盛しています。ターゲットに合わせ、ピンポイントかつ効率的に広告を打つことができるうえ、その行動も細かに確認することができるので、店舗ビジネスの広告媒体として欠かせない存在となっています。 

しかしながら冒頭にあげたアナログ的な集客方法もそれに負けず劣らず、依然効果は大きく、店舗ビジネスであればやらない手はありません。いまでも紙のチラシを見ない日はありませんし、はがきや封書のDMもよく届きます。これは間違いなくそれだけ効果があるという証左なのです。 

実際の数値として、年間の新聞折り込み枚数は、一世帯当たり全国平均5031枚となっています(J-NOA2017)。1日当たりに換算すると約14枚となり、全てを細かく見るのは難しいくらいの量が各家庭に配布されていると言えます。 

DM(はがき、封書)については1週間で平均受取数5.7通(DMメディア実態調査2017)となっており、年間では296通のDMが届いていることになります。 

ネット広告が浸透しているとはいえ、いまだにチラシ、DMともこれだけの量が動いているのです。その効果はやはり馬鹿にできないことが分かります。

 

チラシやDMはその特性上、当たり前ですが不特定多数に向けた媒体です。その反応率は、業種業態によって違い、例えば飲食店だと0.3%~0.5%と言われています。つまり、1000枚配布して3~5人の来店があるということです。したがって100200くらいの枚数を配布してもほぼ反応はありません。少なくとも1000枚程度は配布するべきでしょう。 

チラシについてはポスティングや新聞折り込みなどで配布する場合が多く、地域に根差した店舗ビジネスでは、その配布エリアを絞ることで効果を最大限に発揮します(通販などのチラシは全国ですが)。そのエリアの中で、前述のように少なくとも1000枚、できれば500010000枚配布をすることで反応が見やすくなります。 

DM(ハガキ、封書)については基本的に住所がわからないと送れませんので、自店でリストを集めるか、もしくは法人客であればリストを業者から購入することもできます。また、郵便局に「タウンプラス」という便利なサービスもあります。配達エリアを指定してその全ての世帯、事業所に届けてくれるサービスで、リストが無くてもDMを送れるため、新規オープン時など検討する余地はあるでしょう。 

チラシ、DMともに1回だけの配布ではなく、複数回に渡って配布することで効果も上がっていきます。もちろんその内容を磨いていく必要はありますが、何回も積み重ねることで認知度も上がり、行動に結びつきやすくなります。1回やって何も反応がなかったから…といってやめてしまうのは非常にもったいないことであり、反応があっても無くても徹底的に検証をおこなって次につなげるべきです。

チラシやDMを見たことによる問い合わせや来店、購入などのデータをもれなく収集し、反応が良かったものを見極め、都度改善することが成功する広告のキモとなります。アナログやデジタルなどの方法にかかわらず、検証という地道な積み重ねを続けることは、集客に成功する唯一の道となります。

店舗経営者の皆さん、チラシやDMを出しっぱなしにしていませんか?

せっかくの反応を見過ごしていませんか?

 

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