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画期的な商品の開発をはばむ3つの要因

  商品開発 四谷剛毅 SPECIAL
四谷剛毅 SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン 代表取締役 四谷剛毅

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

当コンサルタント開催セミナーがあります。


「開発のレベルが低い」「発想力が無い」

当社に相談に来られる企業の経営者がよく抱えている悩みです。

新しい商品や製品、あるいは、そのための技術の開発をやっているが、なかなか満足のいく開発ができていない。できているのは、既存の商品や製品、技術の改良レベルで、我が社の新商品と胸を張って言えるようなものができていない。そういった悩みです。

そういった会社の社員が怠けているかというと、決してそうではありません。むしろ、まじめに新商品、新製品を考え、良い商品、良い製品にしようと頑張っているケースがほとんどです。しかし、出来上がるのは、従来の延長線上の商品や製品ばかりという結果に陥っています。

なぜ、改良レベルにとどまり、従来の延長線から抜け出せないのでしょうか?

そこには、思考の縛りがあります。

新商品を考える時、社員の思考には、多くの縛りが存在します。中でも3つの代表的な縛りがあります。

まず、一つ目は、「常識」です。

「~しなければならない」「~でなければならない」「~してはならない」「~が当たり前」など、昔から守っていること、昔からあり当たり前すぎて疑ったことも考えたこともないようなこと、そんな常識が社員の思考を縛っています。

従来のものより安くなければ売れないとか、100%保証できないものは売れないとか、物は所有するものなどがそうです。もし、従来より安くなければ売れないのであれば、蛍光灯やLEDライトが売れることは無く、未だに電球が主流なはずです。また、100%保証できないものは売れないのであれば、ぶつからない車の技術は、未だに実験段階だったでしょうし、物は所有するものであれば、シャアリングやレンタルの普及は無かったはずです。

よく、多くの人が「売れる」といったものは売れず、「そんなの売れない」といったものが売れる、という現象が開発現場で起こっていますが、これなども、常識の影響を良く示しています。

そして、二つ目は、「規制」です。

「規制があるからできない」「規制があるからこれまで通りで大丈夫」といった国の規制があることによる縛りです。そこには、「規制は変えられない」という思考の縛りがあります。

実際には、未来永劫続く規制などありませんし、時代の要請、世の中の流れ、ロビー活動など、様々な要因で規制は変わります。規制は変わりますし、変えられるものです。現に、某通信会社大手の社長は、様々な規制を変えてきましたし、今なお、変えようとしています。

それから三つ目です。実は、これが社員をそして経営者の思考を最も強く縛っており、画期的な商品の開発をはばむ最大要因になっています。

それは、「過去の成功」です。

自社が過去に成功した商品や製品、技術など、社長がそして社員が自信を持ち、誇りを持ち、愛着があり、大切にしているものです。それだけに、変えられない、否定できない、越えられない、という強力な思考の縛りが生じます。

2代目社長が、創業商品を超えられない、などは、正にこの思考の縛りが影響しているケースが多い。

「画期的な製品が開発できない、開発のレベルが低い、発想力が無い」と思った時。「過去の成功」が思考を縛っている可能性があります。

まずは、経営者が「自社製品の完全否定」をできるかどうか。

そこからがスタートです。

 


当コンサルタント開催セミナーがあります。

売れる商品開発を実現する社長の視点
四谷剛毅

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン代表取締役

四谷剛毅

執筆者のWebサイトはこちら http://stecplan.com/

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