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儲かっている社長が売上金額より頼りにしている数字

  10億ビジネスの経営数値成長戦略 野口 タカ子 SPECIAL
野口 タカ子 SPECIAL

10億ビジネスの経営数値成長戦略コンサルタント

株式会社ノグチ経理相談室 代表取締役 野口 タカ子

同族会社の業績を、10億20億事業に成長させる「経営数値」コンサルタント。客数や客単価・生産性などの業績を現す数値と、財務諸表の数値とを統合させることこそ、同族企業の成長の根源であると、「儲かる社長が押さえるべき商売7つの数値の法則」として体系化。頼りになる指導と、評価が高い。

「今日の預金残を見せてくれる?あと、今週の入金予定も、お願いします。

えっ、もうできているの、凄いね。準備いいねーー、ありがとね。

ウチの経理は凄いよ、オレ(社長)に必要な数字は、こうやってメモして渡してくれる。

おかげで、設備の入れ換えなんかすぐに判断出来るからね、助かるよ。」

 

社長が必ず押さえるべき5つの数字があります。

もちろん、売上の数字もそうです。

平社員から、社長までみんなを幸せにする、粗利率の数字もです。

でも、社長が一番に押さえるべきは、現金残高。

そして、入金予定金額。

これが、社長の押さえるべき商売第一の数字指標です。 

なぜなら、商売は、資金を集めるのが事の始まりだからです。

資金を集めて→投資して→利益を稼ぐ→さらに利益と資金を集めて→投資して…。 

商売は、始める時に一族から金を引き出し、銀行から出資させ、お客様からは商品代金を回収する、つまり商売は外からお金をかき集める事なのです。 

ことの始まりのその出資金、社長さんあなたも出資している資金ではありませんか?

他人の目から見れば、出資したお金をちゃんと使って利益を出しているか?

オレが、出資したお金に利息を付けて戻してもらえるか? 

実は、この出資者になって現金を見る客観的視点、利益が現金で溜まっていることが、会社が儲かっている具体的指標です。 

現金が増えていることこそ、経営がうまく循環している証拠です。 

さて、件の社長さん、会社に戻ると、社長室に入る前に事務所に立ち寄り、経理担当者から一枚のメモ紙を手渡されて、にっこりです。

メモ用紙には、メイン通帳の残高と今週の入金予定額が記入されています。 

にっこり笑って社長室に入ったとたん、

「これ、消費税は抜いている?だって8%預かっているだけの金額があるだろう。抜かないと分からないから、おーい、専務に資金移動した数字かどうか確認してくれ。」 

社長がニコニコ顔を見せるのは若い社員・勤務年数の短い社員、そしてお客様にだけ。

幹部社員には、かなり厳しい質問が飛びます。

本音の利益目標を共有している仲間には、欲求度が高くなります。 

資金を担当する専務には、消費税納税額や賞与積立額など、季節資金を目的口座へ移動させたか確認です。

設備投資の予定額も、同様に資金手当てをしていきます。 

入金予定は、売り上げの伸びがあったのかどうかを教えてくれます。

お客様からの回収が進んでいるかどうか、回収方法に改善が必要かを考える指標です。

思ったほど入金予定金額がない、原因を探り始めます。 

現金は、経営が予定していた通りに動いているかどうかをリアルタイムで示す指標です。

うまく運営されていれば、資金は増える。

売上が伸びない、仕入れが増えた、そうすると現金は減少します。 

現金が減っている、これは経営に問題があることを示す症状なのです。 

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普段、経営者の評価は、「売上高」に集中しがちです。 

同業の商売をされている方が集まると、決まって話題は、売上高です。

売上の話は、誰が、何をどのくらい購入しているか?の話で持ち切りです。

売れている商品、市場の大きさ、購入層、参入すべき市場かどうか経営者の関心事です。 

売上額が大きければ、経営手腕が優れているという評価が与えられます。

確かに!

売上金額が伸びている、それは、売れる商品、購入客層、市場規模と販売技術がかみ合っているから実現すること、チャンスに強いいい経営判断です。 

新たなチャンスと、売れている商品を仕入れた。

確かに売れた。

でも、以前仕入れた商品はそのまま在庫になっている。 

売り上げが伸びたのに、現金が減っていく、よくあるパターンです。

損益計算書では、利益が出ているのに、資金が減っていく。

資金は、在庫に投資されたままです。 

損益計算書では、利益が計算されます。

でも経営者に取って、これは架空。

試算表の利潤は、会計士の造った数字、社長の思う本当の利益ではありません。 

社長にとって本当の利益は実体のあるもの、つまり現金です。

本当に現金が増えたかは、預かり金や借入金を抜いたネットの金額を比較すること。

前月末と今月末、実際に残を確認しないと、社長は確認できません。 

現金がなければ、ゲームオーバーになってしまうのが商売、現金こそ利益です。 

もし、あなたの会社の口座から現金が減少している状態だったら…?

あなたは、「やあ、こんなに売り上げがあっていい会社ですね?」と言われても、褒められた気になりますか? 

内心不安でいっぱい。

明日、今日受け取った小切手を一番に銀行窓口に持ち込んで、なんとか支払いをすませたいと考えているとしたら、お世辞が皮肉に聞こえてきます。 

頭の中は、次の支払いにどのお金を充てるか、そればっかり。

現金が減っている、これは経営に問題があることを示す症状なのに、お金がないこと自体が問題となって、借入さえすれば解決という、誤った対処法に走っていきます。 

まるで、出血を止める止血の治療をせず、けがの基本治療なしに、いくら生理食塩水点滴しても回復しない戦場のけが人のようです。 

運転資金と投資資金、社長さんが商売にかける資金と、資金を回収する予定の指標は、会社では経営陣のみが見る指標です。

客数や客単価など、普段従業員と共有する指標ではありません。 

あなたは、基準の資金月額を決めていますか?

あなたは、経理担当者に来週、来月の入金予定を報告させていますか?

現金残は、経営者が経営者自身と会社を守る指標だから一番の指標です。 

 

10億ビジネスの経営数値
野口 タカ子

10億ビジネスの経営数値成長戦略コンサルタント

株式会社ノグチ経理相談室代表取締役

野口 タカ子

執筆者のWebサイトはこちら http://www.n-keiei.co.jp/

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