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「昔の新人」と「今の新人」の仕事に対する思考の違い

  ホスピタリティビジネス 船坂光弘 SPECIAL
船坂光弘 SPECIAL

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社 代表取締役 船坂光弘

「お金になるホスピタリティビジネス」構築の専門コンサルタント。ホテルやウェディングビジネスのみならず、異業種のホスピタリティを軸とした新ビジネス立ち上げも指導。

当コンサルタント開催セミナーがあります。

いつの時代も「今の若者は・・・」というフレーズは、経営者の口から良く聞く言葉です。

これだけ時代変化が早い中で、今の若者の考え方や思考に合わせたマネジメントをしていかないと、折角高いコストをかけて獲得した新入社員を、戦力にする前に離職させてしまう結果に成り兼ねません。

実際、サービス産業、特にホテル、飲食業界に関しては、大学出の新卒で3年以内に退職する比率が50%を超えるという統計も出ています。

実際の経営者の口から出てくる現代の若者に対する見方は、

「打たれ弱い」

「挫折を味わっていない」

「常識が分かっていない」

「人間関係が希薄」

「要領がいい」

こんな事をよく耳にします。

昔であれば「うちの会社に合わない人は早く辞めてもらって、うちの会社に会う人財に出会うまで採用すればいい。」という考え方もありましたが、今のこの人財難の中で、採用した人財を生かすかどうかは企業にとっての死活問題です。

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私は、新入社員の研修も多くするので、比較的新入社員と向き合う時間が沢山あるのですが、私から見る新入社員の傾向は、

「この仕事を通じて社会に貢献したい」

「早く自分がやりたい仕事をしたい」

「無理をしないで安定した生活を送りたい」

「自分が社会で通用するか将来に対して不安」

こんなことが挙げられます。

特に、この中でも新入社員の思考として強く感じるのは「早く自分がやりたい仕事をして社会で活躍したい」という想いです。

「昔は、仕事自体は辛いもので、この辛いことをしているからこそ、未来があり、その対価として給料がもらえている。」

だからこそ、ホテル業界で言えば、料理の世界は一人前になる為に10年間下積みを重ねて修行することは当たり前でしたし、ウェディングプランナーになるには、色んな部署を経験して様々な知識と経験を持たないと配属されませんでした。

しかし、今の若者はそんな流暢な事は言っていられません。

「この時代の早さの中で、10年間も修行していたら時代に置いていかれるのではないか?」

「そんな下積みに時間をかけることに意味があるのか?」

そのように考えます。

従って、仕事の意味づけも、

「辛い仕事の対価として得られる給料という金銭的な報酬」の為

というより、

「仕事という時間を使って、しあわせや喜びが得られる精神的な報酬」の為

という意味合いが強くなっています。

そして昔は、私も含めて「やりたいことが分からないから取り合えず大学に進学する」という学生が多かった印象ですが、今の学生は高校の指導もあってか、高校時代から進むべき方向を決めている学生が多いように感じます。

「看護師になりたい」「保育士になりたい」「エンジニアになりたい」

それが彼らの最初の自己実現に繋がっており、早くそれを企業側が叶えてあげる、道のりの見える化や仕組みが整っている企業が、彼らが望む企業のあるべき姿とも言えます。

それが、結果的に新人の早期戦力化に繋がり、辞めない社員を創り、自己実現のプロセスが明確に明示されていれば採用にも好循環を生み出します。

逆に、

「教えられるものではない、見て盗むもんだ。」

「上司の背中を見て学べ。」

「時間がある時に場当たり的な指導をする。」

これでは、いつになったら「自分がやりたい仕事ができるのか」、「何ができるようになったら自分が次のステップに進めるのか」が全く分かりません。

このような新人育成に対する考え方の企業側と新人側のギャップが、新人の離職率にも繋がっています。

あなたの会社は「今の新人の働く意味」を理解して、環境を整えていますか?

 

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【経営コラム】ホスピタリティで新ビジネスを生み出す視点
船坂光弘

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社代表取締役

船坂光弘

執筆者のWebサイトはこちら http://www.thehospitalityteam.jp/

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