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組織図を使って経営者の仕事を見直す

  成長支援部づくり 岩井徹朗 SPECIAL
岩井徹朗 SPECIAL

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社 代表取締役 岩井徹朗

会社の大元となる「総務」を革新すれば、すべての事業部に影響を与え、顧客志向になり、驚くほど業績が伸びる。経営者が着手すべき、「成長支援部づくり」を指導。

a0001_chart 「組織図はありますか?」

ベンチャー企業に勤めている時、出資のお願いに行った投資家から必ず聞かれました。実際、会社の全体像や指示命令系統をチェックするには組織図が便利です。

営業部や製造部といった現場に、経理、財務、人事、総務といった管理部門。その他、もう少し規模が大きくなると、広報や企画があり、社長室や秘書室もあるかもしれません。

もし、一人で会社をやっていたら、これらのすべてを経営者が兼務する形になります。この場合、人件費を抑えられるというメリットはありますが、会社が成長していくにつれてそれでは仕事が回らなくなります。このため、社員やアルバイトを雇って分業する訳ですが、この仕事を手放すというのが案外難しいプロセスです。

例えば、請求書の発行。月末に請求書を発行するという作業自体、それほど難しいことではありません。優秀な経営者であれば、30分もかからずにできてしまいます。また、中には会社全体の売上実態を社員には知られたくないという経営者もおられます。このため毎月自ら請求書を作っているという人も少なくありません。

しかし、その30分を毎月自分でやるのか、他の社員に任せて自分は他の仕事をやるのかによって長期的に見た場合、その差はだんだんと広がってきます。

私の尊敬するあるベテラン経営者は17年前の創業当時から総務経理のスタッフを1名雇い、請求書の発行&送付作業はそのスタッフにやってもらっています。

その経営者曰く「自分にしかできないことに専念しています!」

請求書の発行に限らず、会社の業務は数えるとキリがありません。でも、その中で本当に経営者でしかできないことはほんのわずかです。

そして、「あの人は優秀だ」と言われる経営者に限って、「あんなやり方では全然ダメだ」、「結局は自分でやった方が早い」、「あそこは俺が行かないと話がまとまらない」ということで社長兼営業部長兼管理部長兼広報部長兼・・・と一人で五役も六役もこなしていることがあります。

中小企業が持続的に成長を続けるには、経営者が自分の得意なことにどれだけ専念できるかにかかっています。

長期的な収益を着実に確保したいのなら、経営者自ら他の人でもできる単純作業やあまり本人が得意としない仕事に取組むのではなく、早い段階で単純作業や苦手な仕事を他人に任せ経営者は得意な分野に集中して収益を上げるのが絶対にお得です。

一度会社の組織図を書いてみて、自分はいくつの仕事を兼務しているのかを確認し、まずは、引続き自分でやるものすぐに他人に任せるもの将来的に他人に任せるもの
に仕分けしましょう。

経営者が作業に追われている時間に本来であれば実現できたことができないという点ではかなりのロスが生じています。経営者の機会費用は社内で一番高いのですから。

【総務の革新】成長支援部づくりで業績を伸ばす経営視点
岩井徹朗

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社代表取締役

岩井徹朗

執筆者のWebサイトはこちら https://www.heeze.co.jp/

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