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抜擢できる“眼”、原石を見逃さない“眼”をもつこと

SPECIAL

印象マネジメント「プライムイメージ」コンサルタント

株式会社プライムイメージ

代表取締役 

印象マネジメント「プライムイメージ」のスペシャリスト。
 社長個人はじめ、企業や事業部門を対象に、高度な印象マネジメント戦略を指導する専門コンサルタントとして活躍。主に、商品や物体、空間…を対象に行われるブランド戦略に対して、人物や服装、表情、所作…などに対しての、顧客が感じる印象に焦点を当てた、戦略的な施策指導を行うのが特徴。企業の業績向上に多大な貢献をしている。

先日、6年前からお付き合いのあるクライアント様が、本を送ってくださいました。著者本を送ってくださる方は多いですが、ご自身が主人公となったビジネス本というのは初めて。大ヒット商品の開発者として著名になった現在、その姿は本当に眩しく感じられます。

この仕事をしていると、過去に仕事をした方が新聞や雑誌、メディアに出ているのを目にする機会も多くあります。みなさん、紆余曲折を経ながらも、結果や成果を出しているからこそ、メディアで採り上げられているわけです。ですが、こうした方がみんな若手のときから目立っていたり、ずば抜けた評価を得ていた方ばかりでないことに気付かされます。

仕事の優れた能力に加え、アピール上手、世渡り上手、コミュニケーション上手の人が「選ばれる人」と思われがちですが、そのあたりは決してうまいとはいえない人も多くいます。そんな人をしっかり抜擢した側に対して、「よく見つけ出せましたね」「選び出せましたね」という、その智慮の深さに感心することもあります。

現在の活躍ぶりを見て、「やると思った」「できると思っていた」というのは後付けで誰でも言えること。ともすれば、その時にはうずもれがちだった人に着目して、選ぶべき人を選べる「眼」をもっているトップ、または上司にこそ、並々ならない先見性を感じます。前述したクライアント様、決して前へ前という人ではありませんでしたが、ちゃんと選んでもらっています。

他に多くの候補者がいるなかで、表面的なことだけでなく、根底にあるものを見極めて、選ぶべき人を選べる「眼」があるかどうか。人の上に立つ立場であれば重要な資質であり、それが正解か、不正解かが業績にも影響してきます。

こんな話をすると、パッと思い浮かぶ経営者の方がいます。30代のとき、ご本人曰く思いもよらず突然、後継者指名をされたという方です。10年近く経った今では、地方や業界を超えた経営手腕で知られるようになりましたが、指名された当時は、「なぜ、この人?」「大丈夫?」という疑問の声や反対の声が多かったと言います。そんな周りの声に一切惑わされず、そのときはワンマンに見えた元社長も、今では「本当に見る目があった」と人選への評価が高まったといいます。

前述した本を送ってくださった方、この後継者指名されたお二人ですが、共通点としては、「聞く耳をもっている」「自分を客観視できる」「人とつながる意識が強い」という3点が挙げられます。

この3つの共通点のなかで、敢えて「人とつながる意識が強い」は、とくに重要視すべき点かもしれません。カリスマ性やリーダーシップは、リーダーとして必要ではありますが、これだけが突出しているだけでは、やはり無理が出てきます。組織の先頭を走る力は必要不可欠ですが、自分の後ろに続いている人を、追いつき並んで走れるようにする、リーダーの伴走者にするべく、育てる意識があることが重要です。

永続的な企業活動を目指すのであれば、バトンを渡す「次」への配慮が必要になります。それが次の世代であれ、個人であれ、「繋がる」「繋げる」「育てる」意識があるかないかが大きな分かれ目。その意識の有無は、選ばれるべき人、選ぶべき人であるかどうかの大きな判断材料ともいえます。

ダイヤの原石を見逃さない“眼”を磨くこと。

選ぶべき人を選べる「眼」をもつ、それもトップとしての必須条件の一つといえそうです。

 

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