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言葉に関する感度を高めて、日々の仕事に活かす

  成長支援部づくり 岩井徹朗 SPECIAL
岩井徹朗 SPECIAL

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社 代表取締役 岩井徹朗

会社の大元となる「総務」を革新すれば、すべての事業部に影響を与え、顧客志向になり、驚くほど業績が伸びる。経営者が着手すべき、「成長支援部づくり」を指導。

言葉に関する感度を高めて、日々の仕事に活かす

言葉が持っている力はかなり大きいものがあります。

例えば、スタートアップ企業。

実態としては、中小企業であり、時には零細企業です。けれども、「スタートアップ企業」というだけで、聞き手は「なんだか新しいことにチャレンジしている」、「将来はすごい会社になるかも」といったように、勝手に想像を膨らませます。

これは、いわば言葉によるマジック。特に英語などカタカナを使って、新しい言葉が用いられる場合には、その言葉の持つ力に絡め取られないよう気をつける必要があります。

一方で、言葉を使う方の観点に立てば、言葉の持つ影響力をできるだけ利用する方が、ビジネス上は有益です。

例えば、資金繰りが厳しい時。

単に「お金が足りない」と言うよりは、「今はデス・バレーで」と言った方が、「何か大きな事業をやろうとしているが、たまたま資金不足が発生している」、「この資金不足を乗り切れば、また事業を成長軌道に乗せられる」という雰囲気を醸しだすことができます。

もっとも、これは相手次第の側面があります。相手が自分よりも高い視点に立つ人であれば、いくら「デス・バレーで」と、言葉を装飾したところで、「要はお金がないんでしょ!」と、バッサリ切られるだけです。

人は無意識のうちに、言葉の影響力を受けています。そのため、まずは、自分が言葉の持っている影響力を受けているのを自覚することが出発点です。

「スタートアップ企業」という言葉に囚われて、相手がまだリスクが高い状況にあることを見逃していないか。

「デス・バレー」という言葉を使うことで、資金繰りが厳しい状況から目を背けていないか。

言葉の聞き手とすれば、話す相手の意図を一段高い視点に立って読み取る必要があります。一方、言葉の話し手とすれば、聞く相手の認識よりも一つ高い視点に立って、自らの意思を伝える必要があります。

そして、大事なことは、言葉を発する際の視点の高さを意識することです。

よく「声の大きい人の意見が通る」と言われます。たしかに、権限のあり、弁が立つ人の意見の方が採用される可能性が高いという側面があります。

けれども、最近感じるのは、より高い次元から、使われる言葉の方が実は強いということ。

先日も、あるクライアントさんの会議で、「面倒くさいから、そんなことをやらなくてもよいのでは?」という意見が通りそうになった時、「それって、お客様から見た時に、どうなんですか?」という意見が出て、最終的には提案された項目が実行されることが決まりました。

  • 面倒くさい→自分に関心の矢印が向いている
  • 面倒くさいけれど、お客様のためにやる→相手に関心の矢印が向いている

会社経営で見た時には、自分のことを考えるよりも、利益の源泉であるお客様の観点に立って考えることがより高い視点になります。

この認識が薄れて、「社長の言うことだから」とか、「あの口うるさい部長は聞く耳持たないから」といったような諦めモードが社内に蔓延すると、いつかは大きな問題が発生します。

  • 自分が言葉の持っている影響力を受けているのを自覚すること
  • 言葉を発する際の視点の高さを意識すること

日頃のセッションで、常に気をつけていることですが、これらは、コンサルティングやコーチングだけに限らず、あらゆる仕事にも関係します。

言葉も使い方次第。ふだんは何気なく、しゃべったり、書いたり、聞いたりしていますが、言葉に対する感度が高まると、仕事の成果も大きく変わってきます

 

【総務の革新】成長支援部づくりで業績を伸ばす経営視点
岩井徹朗

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社代表取締役

岩井徹朗

執筆者のWebサイトはこちら https://www.heeze.co.jp/

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