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部長の役割と経営幹部の役割は違う

  成長支援部づくり 岩井徹朗 SPECIAL
岩井徹朗 SPECIAL

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社 代表取締役 岩井徹朗

会社の大元となる「総務」を革新すれば、すべての事業部に影響を与え、顧客志向になり、驚くほど業績が伸びる。経営者が着手すべき、「成長支援部づくり」を指導。

部長の役割と経営幹部の役割は違う

直近の6年間で売上高を3.5倍、営業利益ベースで15.6倍と会社を大きく成長させた若手経営者のYさん。最後に「経営者個人のレベルが会社の成長に追いついていない」のが一番の課題であるとおっしゃっていました。

私から見ると、けっしてそんなことはないと思うのですが、先頭に立って会社の舵取りを大きく変えた一方で、社員がその変化のスピードについてこれているかを、これからの経営課題として捉えられているご様子です。

この6年間で、下請けからの脱却、残業時間ゼロ、新しい事業分野の開拓、海外ビジネスの展開と、矢継ぎ早に手を打ってこられたY社長。今年になって初めて経営幹部合宿を開催されました。

そして、印象に残ったのは、各事業部の部長が担う役割と経営幹部としての役割は違うというご指摘です。

事業部長であれば、その分野における専門知識があり、一定の経験があれば、社長は仕事をその部長に任せることができます。この会社が急成長できたのも、Y社長の構想を実際に実現する優秀な社員がいたからです。

けれども、この場合、

社長:考える人

・社員:実行する人

なので、あくまで指示する人と指示される人という関係に留まります。

そこから更に進んで、社員が経営幹部に成長するには

・社員:自ら考えて、実行する人

になることが必要になってきます。

Y社長が「経営者個人のレベルが・・・」とおっしゃたのは、おそらく、経営幹部を育てるノウハウがまだ備わっていないということではないかと思います。

売上や利益を増やすのは、優秀な社長とその指示を着実に実行できる社員がいれば、実現できます。しかし、売上や利益を増やし続けるためには、社長の指示を実行できる社員だけではなく、自ら考え、時には社長に代わって他の社員を巻き込める社員の存在が欠かせません。

自走する組織は一朝一夕では実現しません。また、経営者がいくら優秀で頭が切れる人であっても、それだけで社員が自立的に動くとは限りません。

立派なビジネスモデルを作っても、そのモデルを動かすのはあくまで人。会社の体質を変えて売上を大きく伸ばしたY社長には次に打つべき一手がしっかりと見えているのを感じた次第です。

 

【総務の革新】成長支援部づくりで業績を伸ばす経営視点
岩井徹朗

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社代表取締役

岩井徹朗

執筆者のWebサイトはこちら https://www.heeze.co.jp/

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